群馬県自然環境課は25日、同県玉村町の企業に運び込まれたドラム缶から、雌が毒を持ち、特定外来生物に指定されているセアカゴケグモの幼体7匹と卵の塊4個が見つかったと発表した。被害は確認されていないという。同県でセアカゴケグモが見つかるのは2005年に続き2回目。
見つかったのは同町東部工業団地内の製造業者の敷地内。24日午前に三重県の取引先から到着した約50本のドラム缶の底や付着していた落ち葉の中にクモがいるのを同社の社員が発見し、県職員がセアカゴケグモであることを確認した。確認のため捕まえた1匹(体長約5ミリ)以外は、その場で駆除したうえ、殺虫剤散布なども行い、県や玉村町は「外に広がったとは考えにくい」としている。
県などによると、セアカゴケグモはオーストラリア原産でかまれると筋肉まひを発症することもあり、今月21日には、福岡市でかまれたとみられる男性が入院する事態となった。昨年10月までに23府県で発見例があるほか、今月23日には茨城県でも見つかった。
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