押し売り詐欺など1人暮らしの高齢者世帯を狙った犯罪が相次いでいるが、実際に1人暮らしをしている高齢者世帯の防犯への危機意識は低いことが、鍵メーカーの「美和ロック」(東京都港区)の調査で分かった。
調査は昨年11月、全国の60歳以上の1人暮らしや夫婦だけで暮らす400人に防犯への意識について聞いた。
それによると、1割以上が「1回以上、自宅・自宅周辺で空き巣や窃盗、不審者侵入などの犯罪に遭ったことがある」と回答した。
しかし、「お金をかけているものは?」(複数回答)の質問で多かった回答は、「子供世帯や孫との交際」(63%)、「旅行やコンサートなど」(59%)、「友人との交際」(48%)などで、「防犯・犯罪対策」(6%)については最下位だった。
さらに、「日々の生活で危惧していることは?」(同)との質問で多かったのも「病気・心身の健康」(77%)や「震災や火災被害」(45%)で、「空き巣や窃盗被害」(12%)は最も低かった。
「実施している自宅の防犯対策は?」(同)の質問では、「戸締まり、施錠の徹底」(79・8%)、「補助鍵(1ドア2ロック)の設置」(53・7%)などが続き、「特にない」(12・9%)との回答もあった。「ホームセキュリティーサービスの利用」は6・8%にとどまっていた。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/education/snk20130127506.html