そろそろコートが必要な寒い季節になってきました。冬といえば温泉! そうはいうものの温泉に毎日いくわけにもいかず、自宅のお風呂で入浴剤を入れて楽しんでいる方も多いことでしょう。
しかしながら入浴剤は場合によっては健康に良くない面もあることが発覚。遺伝因子および環境因子の専門家である丸山智久氏に入浴剤の注意点と選び方を聞いてみました。
■入浴剤に含まれる“着色剤”に注目
丸山氏によれば、遺伝子の観点や身体機能の観点からみても、入浴剤によって体温を上げることで免疫機能を活性化させたり、代謝促進、血管拡張の効果があったりと健康面でよいことは間違いないとのこと。しかしながら、入浴剤の成分のうち、“着色剤や他の調整成分”に関しては注意して見てほしいとの指摘がありました。
入浴剤のパッケージの裏面を見ていただくと分かりますが、有効成分が記載されています。このうち、着色剤はお風呂の見た目をよくするために利用されていますが、例えば、“黄色4号”や“青色1号”の記載がある場合には利用頻度を減らした方が望ましいとのこと。
丸山氏は、「黄色4号は、食品との相関で多動などの精神系疾病と相関があることが報告されています。一方、青色1号は炎症を抑える効果がある半面、逆に炎症がない方にはなんらかの薬理的効果を与えてしまうことも意味しています」と忠告、こうした成分が含まれる入浴剤は入れすぎないようにしてほしいとアドバイスしています。
■保湿剤に関する注意点も
続けて丸山氏は、“保湿剤”に も注目してほしいと提案しています。保湿剤は油膜を貼り身体の保湿機能を維持したりするために使われます。着色剤も同様にいえることですが、油膜を張るような成分は、敏感な方には特にアレルギーを起こす傾向があります。個人差はあるものの、保湿剤として使っているものが実は肌にあわないようなアレルギーを促進しているものにもなりかねません。
丸山氏は、「いずれにせよ総合的に考えると、入浴剤は口に含むようなことはしないこと、入浴剤を入れすぎないことを推奨します。赤ちゃんや女性など特にデリケートな肌の方は、着色剤や保湿剤部分を見ながら入浴剤を選んでほしい」と指摘しています。
なお、入浴剤を販売している会社のほとんどが健康を意識し、最小限の着色にとどめるようにしているようですが、売上を伸ばすためにやむを得ず着色剤を使用している場合もあることを丸山氏からお聞きしました。
これからは着色剤や保湿剤部分にも目を向けながら、ご自身にあった入浴剤を選びたいものです。
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