東京や横浜では1月14日に初雪が降り、寒さが一段と増してきた今日この頃。「休日には温泉でも入ってのんびりしたい」、そんな思いでいらっしゃる方も多いことでしょう。
温泉は体をあたため、疲労回復などに効果があるといえますが、一方で入り方を間違えると湯あたりを起こしたり、ひどい時には“脳梗塞や心筋梗塞の原因”となることもあります。
温泉だけに限った話ではありませんが、厚生労働省の人口動態調査によれば、
<2011年に浴槽内にて溺死した方は4,554人>
決して少ない人数ではありません。
今回は間違いやすい温泉の入り方3つを取り上げ、温泉の効果を最大限に活かせるようになっていただければと思います。
■1:42℃以上の温泉の場合、長時間入浴しない
温泉に浸かる場合に注意したいのは、“熱めの温泉の場合は長湯しない”こと。ぬるめの浴槽があればそちらに浸かるか、“熱い温泉の場合には10分以内”と短めに入浴しましょう。
温泉に行くとどうしても長く浸かっていたい気持ちにかられますが、熱い湯に入ると交感神経の緊張に伴い血管が収縮して急に血圧が上昇する可能性があります。その結果、心臓疾患発症の誘因となる恐れがでてくるのです。
■2:飲酒後は入浴しない
なんとなく危ないと分かっていても、やってしまいがちなのが、“飲酒後の入浴”。アルコール類は血液循環を良くする面があるものの、血圧が高くなりやすいため、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。
寝る前にもう一度入浴したい場合には、アルコールが抜けきった後にしましょう。当然のことながら、雪見酒などお酒を飲みながらの入浴は厳禁です。
■3:起床後すぐの入浴は避ける
脳梗塞の発症が最も多いのは“夜間から早朝”といわれています。これは、就寝中に水分をとることができないために脱水傾向になることが関わっているといわれており、このような状態で早朝に温泉に浸かれば脳梗塞を引き起こすリスクは高まってしまいます。
起床後すぐに温泉に行くのではなく、“十分水分を補給して、体の調子が整ってから入浴”するように心がけてください。
以上、間違いやすい温泉の入り方3つを指摘しました。ちなみに、これ以外にもかけ湯をしたり、空腹時の入浴を避けるといった点も注意するとよいでしょう。
該当していてドキっとした方も多いのでは? 健康のためにも、ぜひこの機会に正しい温泉の入り方を身に付けてくださいね!
http://jmjp.jp/ht/wp-admin/post-new.php