日本人の母親は外国人の母親より自国の年中行事のいわれを知らない-。日本文化の正月を後世に伝承することを目的とする「お正月ニッポンプロジェクト」(事務局・紀文食品)の調査で、こんな結果が浮き彫りになった。
調査は9月11~19日、日本在住の小学生とその母親、外国人母子各200組の計400組を対象に、自国の伝統である年中行事について聞いた。
それによると、日本人の母親に「日本で誇りに思う部分」(複数回答)を尋ねたところ、最も多かったのは「季節ごとの慣習」(68・2%)。「国民性を作るもの」(同)の質問のトップ回答も「文化」(51・5%)だった。
しかし、日本文化の代表でもある正月をはじめとする日本の年中行事のいわれについては理解度が低く、「きちんと子供に説明できる」と答えた日本人の母親は8・5%にとどまった。一方、自国の年中行事のいわれを正確に子供に説明できると答えた外国人の母親は56・1%で、日本人の母親の6倍に上った。
正月は、家々に一年の実りと幸せをもたらすといわれる五穀豊穣(ごこくほうじょう)の神様である「年(とし)神様」を、普段自分が生活している家に迎え、家族や世の中の幸せを願い感謝するための行事だ。
同プロジェクトでは「正月のような伝統行事は母親から子供へ伝承されることが多いが、母親が知らなければ子供にもきちんと伝わらない」と話している。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/education/snk20121220507.html










