金沢市のホテルで清掃会社の女性従業員がシンドラーエレベータ社(東京)製のエレベーターに挟まれ死亡した事故を受け、国土交通省は19日、全国の同型機84台を点検した結果、6台に異常が見つかったと発表した。
06年に東京都立高2年の男子生徒が体を挟まれて死亡した事故機も同型だった。
国交省によると、6台は埼玉3台、東京2台、群馬1台。いずれもブレーキが強めに利く設定になっており、不具合を招く恐れがあった。さらに、埼玉の2台はブレーキが摩耗する前にエレベーターを止めるセンサーが作動しない状態だった。いずれも点検後に改善したという。
国交省は先月13日に同社製の全エレベーターを緊急点検するよう全国の自治体に通知。ブレーキや制御器など20項目について通常の定期検査より厳しい点検方法を示した。同社製の出荷台数は全国で約8200台。うち少なくとも約5600台は稼働しているとみられ、すべて120日以内に点検を終えるよう求めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000070-mai-soci