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コンフォートシューズ身近に 歩きやすさ+おしゃれ+値頃

東日本大震災以降、歩きやすい靴が注目されている。歩きやすさなど足の健康を考えて作られたコンフォートシューズ。これまではデザインより機能性が優先されたものが多かったが、最近では、トレンド感やデザイン性が高く、手頃な値段の商品が増えてきた。(油原聡子)

 

40代に人気

 

40~50代の女性向けにデザイン性の高いコンフォートシューズを販売しているのが「fitfit」。婦人服通販「DoCLASSE(ドゥクラッセ)」(東京都目黒区)が平成23年、グループ会社として設立した。

DoCLASSEの林恵子社長は「40~50代の女性は外反拇趾(ぼし)の人が多いが、デザイン性が高く、歩きやすい靴はなかなかない。筋力の弱った女性がおしゃれに履ける靴を作りたかった」と説明する。

外反拇趾など足にトラブルを抱えた女性がメーンターゲット。国内の靴メーカーと組み、外反拇趾気味の人でも痛くなく履ける靴を提案している。オリジナルのソールは、靴の中心を一般的な木型より親指側にずらし、親指回りにゆとりを持たせた。親指側を高く、小指側を低くし、本来の足の形に沿った設計にもした。

バイカラーシューズや、ヴィンテージ感を出した皮を使ったインヒールのハーフブーツなどトレンド感も取り入れている。価格は、パンプスが1万3千円前後とコンフォートシューズとしては買いやすい値段に設定されている。

「履き心地が良く、おしゃれ」と、足に悩みを持つ女性に人気なのが三越伊勢丹(新宿区)のオリジナルレーベル「ナンバートゥエンティワン」の「マジック」。伊勢丹新宿本店(同)の婦人靴バイヤー、榎本亮さん(42)は「日本人の足は最近、変わってきた。指が長く、甲は薄く、かかとが小さめのお客さまが増えている。従来の木型に合わない方でも履き心地が良いように独自の木型を使っています」。

歩きやすさを考え、5センチ前後のヒールが中心。ヒールが地面と接する面は大きめに取るなど歩くときの安定感を重視した。軽めの外反拇趾向けの靴は、足指の付け根にあたる横幅部分に伸縮性の高いストレッチ素材を使用。皮が伸びても目立たないように表面にはドレープ加工を施し、機能性とデザイン性を両立させた。パンプスは1万7千~1万9千円が価格の中心だ。

 

紳士靴でも

 

三陽商会(同)が展開する紳士靴ブランド「三陽山長」では、革のドレスシューズにスニーカーの履き心地を実現させた「ドレススニーカー」が人気を集めている。

秋冬は、ショートブーツと通常タイプの6種類を展開している。牛革を使用し、見た目はデザイン性が高いドレスシューズだが、スニーカーに用いられるラバーソールを使用。歩きやすいように、かかとやソールの側面を丸くした。

三陽商会の担当者は「震災以降、ビジネスでもカジュアルスタイルが注目されています。よく歩く方におすすめ」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121216/trd12121611510002-n1.htm

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