誰もが経験をする思春期だが、その変化は男女の性差によって違いがある。特に男子は幼い頃は甘えや依存が比較的強いが、高学年になると発育による体の変化を「親に知られたくない」という意識が一気に強まり、女子よりも早く親を拒否する傾向があるという。そこで難しい思春期男子への上手な接し方を、心理学博士の小野寺敦子氏に伺った。
***
「このあいだまで親にべったりだったのに、急によそよそしくなった」「親子の会話が急に減った」。思春期を迎えて変化する子どもとの関係性を、寂しく感じる保護者も多いと思いますが、思春期は成長の通過点。そう思って受け止めることが必要です。
母親は「手をかけず、心をかけて」、父親は「自分が社会との接点だという意識を」
一方、社会で働く父親は、子どもにとって最も身近な“社会との接点”です。アイデンティティの確立過程で悩みの多い思春期。外の世界を教えてくれる親の言葉は大きな助けになるでしょう。親は家庭で自分の仕事や社会の話を積極的にしましょう。また、中学生の頃の自分の様子を、失敗談を交えて語ると、子どもの心に響きます。特に男子には同性である父親の思春期がとても参考になるものです。
http://news.goo.ne.jp/article/benesse/life/education/benesse-4551.html










