朝時間を有効に活用するには?-「仕事が忙しい!」の9割は思い込みだった
早起きして朝時間を活用するビジネスパーソンは少なくありません。実は私もその1人で、朝4時に起きて仕事をしています。すっかり早起きが習慣になっていますが、そもそも朝時間にはどのようなファンクションがあるのか、改めて分析してみましょう。
まずカタチから整理します。朝時間は、「外が暗い」「家族が寝ている」「すっきり目覚める」「新鮮な空気が吸える」といった特徴があります。これらのカタチは何のためにあるのか。それは「余裕感を得る」「まとまった時間をつくる」「脳の回転力を高める」といった役割を満たすためです。
では、それらの役割は何のために必要なのでしょうか。さらにもう一段突き詰めると、「やる気を生み出す」「集中環境をつくる」「能力を引き出す」といったファンクションが浮かび上がります。つまり私たちが朝時間を利用するのは、やる気・集中・能力全開という3つのファンクションを一度に満たし、作業効率を高めることができるからなのです。
このように朝時間のファンクションが明らかになれば、もはや早起きというカタチにこだわる必要もありません。やる気がキープでき、集中できて、能力を引き出しやすいという条件を満たすなら、朝以外の時間を活用してもいい。たとえば昼間に3つのファンクションが揃いやすい時間帯があるなら、そこを自分のゴールデンタイムにしてもいいのです。
逆に言うと、3つのファンクションが手に入らなければ、いくら早起きしても無意味。本当は自分の内的リズムとズレがあって目覚めが悪かったり、家族もみんな早起きで1人になれないのなら、起床時間を変えたり、起床後に別の場所に移動して環境を変えるなど、もう一工夫が必要です。