[ カテゴリー:ネット問題 ]

SNS悪用のマルチ商法にご注意 相次ぐ金銭被害も

インターネット上で交流する「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」を悪用し、競馬予想や株式投資のパソコンソフトを売りつけるマルチ商法が拡大している。全国から国民生活センターに寄せられた被害相談のうち、9割が20代の男女。専門家は「SNSで友達のふりをして近づき、脇の甘さにつけ込んで不当な購入契約を結ばせている」と若者に警戒を呼びかけている。

◆消費者金融で借金

「SNSで知り合った人に勧められ、99万円の競馬予想ソフトを買ったが、もうからない」

近畿地方の20代の女性は9月、同センターにこんな苦情を訴えた。ソフトは勝ち馬を予想したり馬券の組み合わせを指南したりするもの。ソフトの指示通り馬券を買って当たることもあったが、とても元は取れない。

20代男性はSNSで男から「友達になりませんか」と誘われ、居酒屋などで食事。その場に男の友人などと称する人物が現れ、もうけ話を始めた。この「友人」は、競馬投資ソフトで大もうけしたという設定。男も相づちを打つなど断りにくい雰囲気を作り、最終的に購入契約を結ばされ、消費者金融などで借金させられたという。

◆相談9割が20代

センターによると、こうした被害相談は平成23年度に427件寄せられ、うち385件(90・1%)は20代の若者からだった。

共通点はSNSでの勧誘だ。最初は「友達」として接近し「必ずもうかる」「いい話がある」ともちかけ、競馬予想のほか株式投資ソフトなどを1本数十万円で買わせるという。

さらに「新規購入者を紹介すれば、マージンが入る」とそそのかされ、知人や友人を勧誘するケースが後を絶たない。センターは「被害者が加害者になって被害を広げる悪質なマルチ商法に発展している」と懸念している。

◆カモ選びの場に

悪徳業者はSNSのプロフィルに目を付け、利用者の性格傾向を読んで勧誘に利用。「友達」の登録者が数百人に上る人もターゲットにされやすい。「知らない人からアプローチがあっても安易に受け入れるタイプ」と映るからだ。

心理操作に詳しい立正大の西田公昭教授(社会心理学)は「SNS上では、不特定多数が『ゆるい人間関係』でつながっている。友達申請をしてさりげなく近づき、幅広く売り込みをかけるのは簡単だ」と指摘。「社会経験が少ない若者は悪徳商法に無知で脇が甘い。SNSは悪徳商法や詐欺の入り口になっている」と警鐘を鳴らしている。

【用語解説】SNS

インターネット上で会員同士が会話をしたり、趣味について情報交換したりする交流の場。フェイスブックやツイッター、ミクシィなどが代表的。名前、職業、住所、趣味などを書き込むプロフィル欄があり、どこまで公表するかユーザーが選択できる。相手に承諾されれば「友達」となり、より詳しい個人情報を知ることもできる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121109-00000130-san-soci

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