田中真紀子文科相の記者会見の主なやり取りは次の通り。
--改めて不認可から認可に至った理由を
「大学には不祥事や倒産、質の低下などの問題がたくさんある。財務省からは『大学数を減らしてほしい』とペーパーで来ている。だから新しいものをつくる前に、よく見直しをして、しっかりしたものにつくり替えなければならないという認識があった。来週からでも検討会議を始められればいいと思う。日本の将来に向け、どういう制度を作るべきか改めて国民世論を喚起して、賛否を聞きながら新しくつくり替えていく。規制緩和で大学がどんどんできてしまって問題が起こっているのに、このまま放置したら困る」
--大学の設置認可のあり方を見直すことになったことは満足か
「満足とかでなく、これからさらに緊張感を持って学校関係者だけでなく、生活者の視点や学生を受け取る企業の方も含め、あらゆる方からあまねく声を聞いてよい方向に舵を切りたいと思っている」
--「改革を怠ってきた」という発言があったが
「新しく変えることについては、どの役所も結構かたくなで、その役所を応援するいわゆる族議員がいてえらく難儀する。議員を辞めるときに、『何でやらなかったのか』という思いに駆られたかもしれないので、今は残念、つらくても頑張らなくちゃ」
--年内に改革の方向性を示すというが、今後の大学のあり方を1、2カ月で議論することが正しいのか
「多様な意見を求めたいので、年内で切るということではない」
--いつごろをメドに結論を出すのか
「それは集まったみなさんと民主的に話をしてからと思っている」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121109/edc12110917570003-n1.htm