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良寛記念館を出雲崎町に無償譲渡 財団は解散、来年1月再スタートへ 新潟

歌人、書家として業績を残し、子供たちを慈しんだことで知られる江戸時代後期の禅僧、良寛(1758~1831年)の出身地にある「良寛記念館」(新潟県出雲崎町米田)が出雲崎町に無償譲渡されることになり、町中央公民館で7日、調印式が行われた。記念館を運営してきた財団法人良寛記念館=高居学阿(たかいかくあ)理事長=は11月末で解散。記念館は12月1日から一時休館し、来年1月4日から体制を新たにして再スタートを切る。

記念館は大正11年に良寛の生家跡に良寛堂を建立した郷土史研究家、故佐藤吉太郎さんらが発起人となり、同財団が昭和40年5月、東京国立博物館東洋館などを設計したことで知られる建築家、故谷口吉郎さんの設計で良寛の生家(庄屋)、橘屋ゆかりの地に開館した。

記念館は佐藤さんが寄贈した良寛の遺墨などを展示。日本海と佐渡を望む絶景の地にあり、57年には「新潟景勝百選」の1位に選定されるなど、新たな観光ルートになり、入館者は10月末までに約200万人を突破している。しかし、平成初期のピーク時に年間10万人近かった入館者数は近年、2万人前後に落ち込み、財団も平成20年の国の公益法人制度改革を受けて運営が難しくなり、「良寛の遺墨や資料は町の貴重な財産。後世に引き継いでほしい」と町への譲渡が決まった

譲渡されたのは、記念館の敷地と周辺の山林など約3200メートルの土地と同館(延べ床面積317平方メートル)、町指定文化財の書を含め良寛の遺墨46点と硯などの遺品5点、安田靫彦画伯の絵画「良寛と貞心尼」など所蔵品計572点。財団の法的な整理が終わる来年2月末までに譲渡手続きが完了する。

高居理事長は「本当にありがたい。良寛堂と記念館は町の宝。(譲渡が正式に決まり)これで一安心という気持ちもあるが、忸怩(じくじ)たる思いも持っている。これからも力添えをお願いしたい」と謝辞を述べた。

小林則幸町長は「良寛さんの残した遺徳、足跡を責任を持って広め、良寛さんの心を心として町づくりを進めたい」と話していた。

記念館では30日まで企画展「感謝を込めて良寛をしのぶ名品展」を開催している。入場料は大人400円、高校生200円、小中学生100円。問い合わせは、記念館(電)0258・78・2370

http://sankei.jp.msn.com/region/news/121107/ngt12110721060001-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/region/news/121107/ngt12110721060001-n2.htm

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