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農and食・毎日農業記録賞:県内から優良賞2人 /新潟

農業や環境への思いや夢、提言をつづった12年毎日農業記録賞(毎日新聞社主催)の受賞作が決まった。県内からは、一般部門の優良賞に、新潟農業・バイオ専門学校1年、平吹奈未さん(21)=新潟市中央区=の作品「農業のよさ」、高校生部門の優良賞には、県立長岡農業高3年、星野孝生さん(18)=長岡市=の作品「世界に通用する米づくり~新潟米と地域のまとまりを信じて」がそれぞれ選ばれた。中央入賞者たちに受賞の喜びや思いを聞いた。このほか県内から、高校生部門で県立加茂農林高2年、山崎翔平さん(17)の「ケヤキ」が地区入賞に決まった。

◆一般部門優良賞
◇祖母の野菜が人生の目標--平吹奈未さん(21)=新潟農業・バイオ専門学校1年
故郷の山形に暮らす祖母・岸キヨ子さん(76)が作る野菜の味が忘れられず、山形の高校卒業後、すぐに農業の世界に飛び込んだ。
小さいころから、食が進まない時に祖母の野菜だけが喉を通った。ゆでたキャベツ、生のトマト、焼いたナス……。特別な味付けをしなくても「祖母の愛が詰まっているから甘くて温かいホッとする味」と振り返る。祖母の野菜は人生の目標になった。
祖母は約80種類の野菜を作るこの道50年の大ベテラン。その畑で2年間農業を教えてもらい、今春から新潟市の新潟農業・バイオ専門学校で学ぶ。今回、祖母の畑での出来事を振り返り、畑を通じてつながった地域の人たちとの絆をつづった。
農業に携わる中、祖母が語った「農家は毎年1年生」という言葉を胸に刻む。「農業をやりたい」と伝えた時に、自然に左右される農業の大変さを諭された。今年、実習でキャベツを植えたが、暑さで収穫がままならなかった。「祖母の『毎年1年生』の言葉の重みを実感した」という。
将来は、山形に戻り野菜を作るのが夢だ。「いつも祖母の野菜に励まされてきた。今度は私が祖母に喜んでもらえる野菜を作りたい」と目を輝かせた。【山本愛】
◆高校生部門優良賞
◇日本の文化、米作りを守る--星野孝生さん(18)=長岡農3年
高校に入って農業を取り巻く環境の厳しさを知り、米作りを衰退させないためにはどうすればいいかを考察した課題研究の集大成としてつづった。指導を受けた渡辺秀明教諭とは、しばしば意見がぶつかっただけに「先生には迷惑をかけたので、一緒に喜びたい」とはにかむ。
実家は長岡市内で1・8ヘクタールの水田を持つ兼業農家。今夏、祖父(72)から毎年米作りで赤字を出していると聞かされた。割高な生産コストと米価の下落などが原因だった。これで日本が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に参加し海外から安い米が入れば、「米農家がいなくなり、餅などの米を中心にした日本の食文化が廃れる」と不安になった。
その時、高校の授業で高価な梨がアジア諸国の富裕層に人気なのを知った。「米も海外に売り込んだら経営維持できるのでは」。先進的な取り組みをしている農家などを訪ねて教えを請ううちに、高品質な米作りと地域のまとまりによる大規模経営の両立に打開策を見いだした。

卒業後は農業系学校への進学を目指している。「課題研究をもっと深く掘り下げるために、専門的な知識を学びたい」。明確になった夢の実現に向け、精進を誓った。【湯浅聖一】

11月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121106-00000111-mailo-l15

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