難しい決断や選択を迫られた時に「一晩考えさせてください」と言うことがあります。雑誌『Memory and Cognition(記憶と認知)』に載っていた英・ランカスター大学の研究に、一晩眠ることは困難な問題への対処に本当に役立つとありました。
一晩寝かせることで、翌朝には新鮮な気持ちで別の視点から考えられるようになり、決断しやすくなります。人によっては常識だと思うかもしれませんが、大きな問題や人生を変えるような決断をしなければならない時こそ必要なことです。
研究では以下のように言っています。
被験者に、刺激の強さに変化を与えるために、難易度はバラバラでも答えが関連する課題を与えました。解けなかった問題を、「睡眠後」、「覚醒状態」、「休憩なし」の状態に分けて、再び被験者に解いてもらいました。一晩寝てから答えたグループは、他のグループよりも多く難しい問題を解けました。簡単な問題に関しては、違いが見られませんでした。これにより、睡眠を取ると脳が活性化しやすくなり、主に困難な問題を解決するのに役立つということがわかります。
研究では「睡眠は、難しい問題を解決する時に役立ち、簡単な問題を解決する時にはそれほど影響しない」と結論付けています。したがって、何か大きな問題に直面した時には、一晩寝てから決断を下すのをオススメします。このメソッドや研究結果についてもっと詳しく知りたい人は、英語のみですが、以下のリンク先で全文を読むことができます。
Sleep On It, but Only If It Is Difficult: Effects of Sleep on Problem Solving | Memory and Cognition via SpringerLink
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_27219.html