政府と世界銀行は、東日本大震災の津波で壊滅的な打撃を受けた岩手県釜石市で小中学生約3000人のほぼ全員が避難した「釜石の奇跡」など震災の経験をまとめた報告書を10月9~10日に仙台市で開かれる「防災と開発に関する仙台会合」で発表する。
48年ぶりに日本で開かれる国際通貨基金(IMF)・世銀総会の関連イベントとなる同会合を通じて世界に発信し、防災に活用してもらう。
約300ページに上る報告書には、釜石市の小中学生が励まし合いながら、定められた避難場所よりも高い場所に逃げた事例などを紹介し、普段からの防災教育の重要性を強調する。耐震強化を十分に行っていれば、各地の小学校が地域の避難場所や復興拠点として活用できることや、地震検知システムを整備した新幹線では大事故につながらなかった事例などを盛り込む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120929-00001326-yom-soci