気象庁は21日、8月下旬~9月中旬の北日本(北海道、東北)の平均気温が統計を開始した昭和36年以降、最も高かったと明らかにした。平年を4・1度上回り、同庁は30年に1度以下しか発生しない「異常気象」との見解を示した。
厳しい残暑となった9月中旬の北日本の気温は平年差5・5度で年間を通じて統計史上最高を記録。東日本(関東甲信、北陸、東海)でも9月中旬の気温が昨年と並び歴代1位タイ、8月下旬と9月上旬は歴代2位だった。
同庁は、偏西風の蛇行に伴い、日本の東海上で太平洋高気圧の勢力が非常に強まったことが原因と分析。今後、太平洋高気圧が南東に後退するため残暑は収まるが、北・東日本では2週間程度は平年に比べ気温の高い日が続くとみている。
近年の異常気象には、平成22年や16年の猛暑、18~19年の暖冬、約140人の犠牲者を出した「18年豪雪」などがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120921-00000604-san-soci