米コーネル大学の新しい研究によると、子どもはキャラクターのおまけを付けるだけで、体に良くないスナック菓子ではなく、体に良いおやつを選ぶようになるということがわかりました(ちなみに、研究では『セサミストリート』のエルモを用いました)。
これまでも、チョコチップクッキーなどの体にあまり良くない食べ物におまけを付けるというのは、マーケティング手法としてよく使われてきました。それと同じ方法で、今度はランチやおやつに子どもが健康的な方を選ぶようにさせるのです。言葉は悪いかもしれませんが、結局、子どもというのは単純なもの。かわいくて大好きなキャラクターが言うことなら、何でも聞いてしまうということでしょう。
この研究では、7つの学校に通う8~11歳の子ども200人を対象に、クッキーとリンゴのどちらを選ぶかを観察しました。まず、クッキーとリンゴだけをそのまま置いて、子どもたちに選んでもらいました。クッキーはおいしいに決まっていますが、リンゴには当たり外れもあるからということで、90%の子どもがクッキーを選びました。
次に、子どもがキャラクターによって心が揺さぶられるかを見るために、エルモのシールを、リンゴとクッキーのどちらか一方にだけ貼りました。クッキーにシールを付けた場合、クッキーを選ぶ割合はほとんど変わりませんでした。しかし、リンゴに付けたときは、リンゴを選ぶ子どもの割合が20%から40%へと倍増しました。
つまり、キャラクターのチカラを使われると、子どもは誘惑されてしまうのです。これまでは必ずしも体に良いとは言えない選択をさせるのにも使われてきたやり方ですが、今度は家庭でも、このやり方を使って「体に良い方」を選ぶように仕向けてみてはいかがでしょうか。
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