丹羽宇一郎駐中国大使の乗った公用車が襲撃され、日本国旗が奪われた事件で、北京市公安当局から治安管理処罰法に基づく行政拘留処分を受けた男2人は5日、5日間の拘留期間満了を受けて釈放される見通しだ。
拘留処分となっていたのは河北省出身の23歳の男と黒竜江省出身の25歳の男。事件発生から2日後の8月29日に身柄を確保され、31日に処分が下されていた。日中関係筋などによると、2人は奪った国旗を「遺棄した」と供述。公安当局は供述に基づいて国旗を捜索しているというが、発見には至っていないようだ。
日本国旗を奪うという他国の尊厳を汚す行為を働きながら、事件は軽微な行政処分で済まされた。それにもかかわらず、中国のインターネット上では5日も、「日本人は中国から出て行け」などの過激な反日論が展開されている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120905/chn12090513180004-n1.htm