結婚しても女性が働き続けるのはあたり前になりましたよね。ちなみに2010年は女性の雇用者数が2,329万人と過去最多に。不況の影響もあってか、ひとりにかかる荷重や責任は増すばかり。このような環境の中でバリバリ働いている女子が増えつつあり、忙しさのせいでついついカラダの不調や悩みを見逃すことも……。エスカーラ・メンバーに「忙しさのせいで、カラダの不調や悩みを抱えていませんか?」とアンケートで聞いてみたところ、実に7割もの働く女子が「ある」と回答。意見を聞いてみると、「疲れがとれない」「いつもダルい」という声がもっとも多く、中には「濃いヒゲが生えたりウブ毛が濃くなった」という声も寄せられました。
「ヒゲが濃くなって困っている。剃ってもすぐに生えてくる。剃りすぎると青白くなる」(その他/その他/2年目)、「毎日寝ても寝ても疲れが取れなくて、あごにウブ毛が生えてきてヒゲのようになった」(金融・証券/事務系専門職/5年目)といった、働く女子としては由々しき事態が起きているみたい。そこで今回、聖心美容外科の統括院長・鎌倉達郎先生に、ヒゲに悩む“ヒゲ女”へのアドバイスをいただきました。
鎌倉先生によると、濃いヒゲの原因には「ストレスなどによるホルモンバランスの崩れ」が挙げられるそうです。ちょっと難しい話になりますが、エストロゲンやプロゲステロンといった、外見的にも内面的にも女性らしさを司る女性ホルモンが、20-30代前半に分泌のピークを迎えます。ところが職場環境や日ごろの社会生活にまつわるストレスによって、ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンなどが増えて、その結果、女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうのだとか。
女性ホルモンの抑制で、男性ホルモンの割合が相対的に高くなり、結果、男性みたいなヒゲが女性にも生えてくるのだとか。「女性ホルモンの分泌が減ると、ほかにも生理不順などの変調が起きます」と言うから、けっこう怖い話ですよね。
気になる対処方法としては、3つのポイントが挙げられるそうです。
まずはヒゲが継続的に生え続けないよう生活習慣を見直し、改善すること。ホルモン分泌は夜の10時から深夜2時がもっとも盛んなので、この時間帯で質のよい睡眠をとること。そしてストレスをためこまない、自分なりのリフレッシュ方法を見つけるのもいいそうです。「女性らしい気持ちになれる趣味やおしゃれ、恋といった“幸せ”は、女性ホルモンの分泌を促します」とのこと。
女性ホルモンに似た働きを持つと言わるイソフラボンを多く含む大豆製品を意識的に摂ることもよいそう。また、「高機能ビタミンサプリメントやミネラルサプリメントが、若い世代の女性にオススメ」とか。ビタミンCやB群は、ストレスや生活習慣の乱れによるカラダの酸化を防ぎ、疲れの回復を助けてくれます。ビタミンCはコラーゲンの生成も助けてくれるから美肌にも有効。ミネラルの中でも特に鉄分は女性に不足しがちで、ビタミンCは鉄分の吸収を助けるから、これらを一緒に摂るのもいいそうです。
いかがでしたか? 「たかがヒゲが」と侮るなかれ。まずは生活の乱れやストレス環境を見直すことからはじめたいですね。
でもやっぱり、目立ちやすい部位ですから、ふだんのお手入れもお忘れなく!
http://news.goo.ne.jp/article/escala/life/escala055225_0.html