新潟県は、コメを栽培しているすべての市町村で、コメに含まれる放射性物質の検査を去年に続いてことしも行うと発表しました。
政府は、東京電力福島第一原発の事故を受けて、土壌に含まれる放射性物質の濃度が高い地域と、隣接する17の都県でコメの放射性物質を検査するようことしも求めています。
これを受けて、新潟県は、コメを生産していない粟島浦村を除く県内29の市町村で、去年に続いて、検査を行うと発表しました。
検査では、まもなく収穫が始まるわせ品種と、主力品種のコシヒカリについて、各市町村の田んぼで最低1か所ずつの玄米を採取して放射性セシウムの値を測定します。検査は民間の検査機関に委託して、国が定める放射性セシウムの基準値の、1キログラムあたり10ベクレルを下回っているか調べます。ただし、わせ品種については、原発事故のあと空間の放射線量が一時的に高い数値で観測された南魚沼市と阿賀町、さらにコメの栽培面積が広い新潟市や長岡市などでは、調査地点を増やして行います。去年の検査では、新潟県内のコメからは国の基準を超える放射性物質は検出されませんでしたが、新潟県は、政府の計画よりも調査地点を増やし、わせ品種とコシヒカリの両方を調べることで、コメの安全性をPRしたい考えです。
検査は早いところで、今月20日ごろから始まる見通しです。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034201541.html