6日に県内各地を襲った雷雨や突風。この荒天で五泉市では収穫期を迎えた農産物に大きな被害を及ぼしたことが7日分かった。特に五泉特産のレンコンのほ場では、雷雨に混じって直径1センチ以上のヒョウが降り、立ち葉が茎から折れて落ちる被害に遭った。レンコンは葉から茎を通して養分を実に送るため、立ち葉が落ちると致命的な打撃となる。農家からは「どれだけ収穫できるか、今のところ見通しが立たない」と悲痛な声が聞かれた。
同市農林課や五泉蓮根生産組合によると、レンコン栽培は同市木越地区を中心に盛んで、組合には栽培農家18軒が加入し、栽培面積は約24ヘクタール。非加入農家も含めると総面積は約32ヘクタールに上るという。
被害は総面積の8割に達するとみられる。収穫作業は先週から早生品種の一部で始まったばかり。中には、ほ場全体で立ち葉が落ちた無惨な姿も見られた。今後、同じく被害を受けた中生、晩生品種で生育が止まる恐れがあるという。同組合は収穫量は昨年の275トンを大きく下回ると予想する。伊藤秀克組合長は「葉が落ちたところは成長が難しい。ほとんど収穫が見込めないのではないか」と懸念する。
同市消防本部が行った気象観測では、6日正午過ぎに同市内で最大瞬間風速34・4メートルを記録。雨量は正午からのわずか30分間で34ミリに達した。
◇葉タバコや桃も
県内を襲った暴風雨などによる農漁業被害について県は7日、農作物被害853ヘクタール▽農業用ハウス94棟▽漁船4隻▽県施設2カ所--と発表した。農作物は、新潟市などで葉タバコや桃など、県施設は同市西蒲区の県農業大学校の牛舎や農業用ハウスの破損など。今後も被害の把握を進める。【宮地佳那子】6日に県内各地を襲った雷雨や突風。この荒天で五泉市では収穫期を迎えた農産物に大きな被害を及ぼしたことが7日分かった。特に五泉特産のレンコンのほ場では、雷雨に混じって直径1センチ以上のヒョウが降り、立ち葉が茎から折れて落ちる被害に遭った。レンコンは葉から茎を通して養分を実に送るため、立ち葉が落ちると致命的な打撃となる。農家からは「どれだけ収穫できるか、今のところ見通しが立たない」と悲痛な声が聞かれた。
同市農林課や五泉蓮根生産組合によると、レンコン栽培は同市木越地区を中心に盛んで、組合には栽培農家18軒が加入し、栽培面積は約24ヘクタール。非加入農家も含めると総面積は約32ヘクタールに上るという。
被害は総面積の8割に達するとみられる。収穫作業は先週から早生品種の一部で始まったばかり。中には、ほ場全体で立ち葉が落ちた無惨な姿も見られた。今後、同じく被害を受けた中生、晩生品種で生育が止まる恐れがあるという。同組合は収穫量は昨年の275トンを大きく下回ると予想する。伊藤秀克組合長は「葉が落ちたところは成長が難しい。ほとんど収穫が見込めないのではないか」と懸念する。
同市消防本部が行った気象観測では、6日正午過ぎに同市内で最大瞬間風速34・4メートルを記録。雨量は正午からのわずか30分間で34ミリに達した。
◇葉タバコや桃も
県内を襲った暴風雨などによる農漁業被害について県は7日、農作物被害853ヘクタール▽農業用ハウス94棟▽漁船4隻▽県施設2カ所--と発表した。農作物は、新潟市などで葉タバコや桃など、県施設は同市西蒲区の県農業大学校の牛舎や農業用ハウスの破損など。今後も被害の把握を進める。【宮地佳那子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120808-00000130-mailo-l15