「悪口を言う人が、あなたの悪い所をみな持っていってくれるのよ」。幼い頃に母の友人がくれた言葉を励みに障害への偏見を乗り越えた主婦が、いじめられっ子へのエールを込め、朝日新聞の「声」欄に投稿した。その内容がフェイスブックやブログで大きな反響を呼んでいる。
投稿したのは、神奈川県大和市の織戸郁子さん(58)。生まれつき両手の指が1本ずつしかなく、子どもの頃「手なし」とからかわれた。大津市のいじめ事件に心を痛め、自分を支えてくれた言葉を伝えたいと、筆を執った。朝日新聞に23日付で掲載された投書を読み「涙した」という東京都調布市の永江一石さん(55)がフェイスブックで紹介すると、4日間で2千を超すコメントが寄せられた。
「ガキの頃、いじめしてた。この文章読んで決意した。次に会ったときは謝ろう」「学校の教科書に載せて欲しい」「私もイジメが続いた時、親から同じような事を言われたことがあります。つらい思い出だけど、だからこそ今の自分がある」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/education/K2012072702600.html