風しんの流行が続いている。国立感染症研究所感染症情報センターによると、直近の1週間(2-8日)に報告された患者数は75人で、今年に入ってから最多。しかも、年明け以降の累積の報告数は594人で、全数報告が始まった2008年以降で最も多かった昨年1年間の報告数(371人)の約1.6倍に上っている。当初は、兵庫など近畿地方を中心に流行していたが、東京など首都圏でも感染が拡大している。
累積の報告数594人を都道府県別に見ると、近畿地方からの報告が多い。兵庫の146人が最多で、以下は大阪(128人)、東京(118人)、神奈川(40人)、京都(21人)などと続いている。
一方、直近の1週間に報告された75人については、首都圏からの報告が多い。東京が34人と突出して多く、以下は神奈川(15人)、兵庫(11人)、大阪(7人)、埼玉(3人)などの順となっている。
風しんは、せきやくしゃみなどを通じて広がるウイルス感染症で、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状を呈する。妊娠初期の女性がかかると、胎児が心疾患、難聴、白内障などの障害を持って生まれる恐れがあり、特に注意が必要だ。
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