暑さが体力を奪う時期。夏バテ予防にはニンニクやニラを使った料理がおすすめだ。サッカーJ1・ヴィッセル神戸の選手寮で食事管理をする寮母の村野明子さんに教えてもらった。
ニンニクやニラなど匂いが独特の野菜には、ビタミンB1の吸収を促進する「アリシン」が含まれ、疲れを癒やす効果が期待できる。「匂いが食欲も刺激します」と村野さん。
ニンニクと韓国の甘辛みそ・コチュジャンの辛みで食が進む疲労回復スタミナいためは、体の熱を逃がす夏野菜、ビタミンB1が豊富な豚肉を使う。
<ニラは5センチ長さ、ズッキーニとナスは1センチの輪切り、赤パプリカは1センチの短冊切りに。ピーマンは乱切り、オクラは縦に等分する。ゴーヤは縦半分にしてわたを取り除き、3ミリ幅に切ったら塩でもんで湯通しする>
<油を敷かずにフライパンを強火で熱し、豚肉を入れる。火が通ったら中火にしてズッキーニとナスを加え、表面に焼き目が付いたら、砂糖、酒各大さじ2杯、おろしニンニク、コチュジャン、だし入りしょうゆを合わせたタレを全体に絡める。照りが出たら、ニラ、赤パプリカ、ピーマン、オクラ、ゴーヤを入れ、タレとなじんだら火を止める。盛りつける際に、刻んだミョウガとシソを添える>
後で加える野菜は、栄養素を壊さないよう、いためすぎないことがポイント。ご飯にのせてもおいしい。
ガーリックとニラのスパイシーリゾットは、アサリとチーズを加え、汗で失う水分や鉄分、カルシウムを補う。「夏場は冷たい料理を食べがち。胃腸を疲れさせないリゾットなど温かい料理がおすすめです」
<鍋にオリーブ油大さじ1杯と刻みニンニクを入れ、弱火で焦がさないよういためる。香りが出たら中火にし、砂抜きした殻付きアサリと白ワインを合わせる。貝が開いたら、ボウルに取り出し、汁は残す>
<同じ鍋に5回ほどといだ米を入れる。弱火にして木べらで汁となじませたら、水600cc、コンソメを入れて、蓋をせずに約20分炊く。米に芯が残るくらいで火を止め、アサリと1~2センチの角切りにしたプロセスチーズを混ぜ、蓋をして蒸らす>
炊いている間は放置せず、焦げないよう木べらでかき混ぜる必要がある。
<フライパンにオリーブ油大さじ1杯を敷き、1センチに角切りしたズッキーニ、カレー粉、塩コショウ少々を強火で約2分いためる。食感が残る程度で火を止め、みじん切りのニラ、1センチの角切りにしたトマトと赤パプリカは余熱で火を通し、蒸らしたご飯の上に盛りつける〉
「ニンニクやニラは合わせる食材のおいしさを引き立たせます。食べ合わせの相乗効果で夏を乗り切って」と村野さんは話している。
<疲労回復スタミナいため>
【材料=4人分】
おろしニンニク大さじ1杯/ニラ100g/豚肩ロース切り落とし400g/ズッキーニ1本/ナス1本/赤パプリカ1/2個/ピーマン1個/オクラ4本/ゴーヤ1/2本/コチュジャン大さじ1杯/だし入りしょうゆ同3杯/ミョウガ2個/シソ6枚
<ガーリックとニラのスパイシーリゾット>
【材料=4人分】
刻みニンニク大さじ1杯/ニラ40g/米2合/アサリ(殻付き)300g/プロセスチーズ40g/白ワイン大さじ4杯/顆粒(かりゅう)コンソメ同1杯/赤パプリカ1/4個/ズッキーニ1本/トマト小1個/カレー粉大さじ1/2杯
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