夏の食中毒の代表格として知られる腸管出血性大腸菌「O(オー)157」に、重篤な症状を引き起こす猛毒型があることがわかった。
千葉大学の野田公俊教授は「(患者さんの)病態を非常に悪くしてしまう、そういった猛毒型のO157だということが証明できた」と話した。
これは、千葉大学の研究グループが、世界で初めて発見したもの。
通常、細菌が人間の体内に入ると、殺菌物質が出て、この細菌を破壊する仕組みになっているが、猛毒型のO157は、この殺菌物質を分解してしまう働きを持っているという。
また研究グループは、猛毒型になる過程も解明したという。
O157は、症状が重い場合、死に至ることもあるが、今回の発見により、2時間程度の遺伝子検査で猛毒性かどうか判別し、症状が重篤化する前に治療することも可能になるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120628-00000311-fnn-soci