シェフ達にも祖母達にも何世代にも渡って語り継がれていることがあります。それは、私たちは食事を口で味わう前に「眼で」味わうのだということ。すなわち、おいしそうに見える食事はよりおいしく味わえるのだということです。実はこのことは、科学的にも証明されています。
さらに、最近の研究では、おいしそうな食べ物の写真を見ただけでも味覚に変化が起きることがわかりました。
スイスと日本の研究チームにより発表された研究結果によると、おいしそうな料理(特に脂肪たっぷりでジューシーなもの)を見ると、「おいしいものを食べたときに刺激される脳の部位」が活性化されるということがわかました。つまり、おいしそうな食べ物を見ている時は、「実際よりもおいしいものを食べている」と脳は解釈するようです。
被験者たちは、カロリーの高い食べ物の写真を見た後のほうが、カロリーが低い食べ物の写真を見た後よりも実際の食事をおいしく感じたと報告しています。さらに、高カロリーの食べ物の写真を見た後のほうが、脳内の味覚を誘発する神経活動が活発になりやすいことがわかりました。
この研究では、おいしそうな食べ物ならば、写真を見ただけでも実物を目にするのと同じ効果があることを明らかにしています。食べ物の写真を見ただけで、味覚に変化が生じるのです。あなたも、味気ない低カロリーのダイエット食を食べるときには、できるだけ見た目がおいしそうな物を選ぶか、おいしそうな料理の写真を見ながら食べるようにするとよいでしょう。そうすれば、ダイエット食が実際よりもおいしく感じられるはずです。
食事計画にすぐ活用できるこの研究結果。もしダイエット中だとしても、写真をうまく使うことで、食事を充実させることができますよ。
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/lifehacker_23554.html