明治新政府軍と長岡藩の戦いを紹介した「北越戊辰(ぼしん)戦争伝承館」が、同戦争の激戦地だった長岡市大黒町に開館した。各家庭に眠っていた貴重な資料が展示され、長岡の歴史を伝えている。
03年に地元住民で郷土誌を出版したのがきっかけ。この作業の中で数多くの資料が見つかり、後世に残そうと市に伝承館の建設を要望していた。
伝承館は木造2階建て、延べ床面積約300平方メートル。2階からは長岡城奪還の舞台となった「八町潟」(八丁沖)が遠望できるほか、実際に戦争で使われたライフル銃「エンフィールド銃」や地区の窮状を藩に訴える古文書、当時の地形を再現したジオラマなどが展示されている。
安藤一弥館長(69)は「戦争では多くの住民が亡くなった。戦いのむなしさを感じてほしい」と話した。入場は無料。月・金曜は休館。
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