先日、利根川水系の浄水場の水道水から水質基準を超える「ホルムアルデヒド」が検出され、この影響により千葉県内で34万世帯以上が断水したというニュースが大きく報じられました。
ホルムアルデヒドには発がん性があると言われており、水道水の基準では1リットル中0.08ミリグラム以下と定められています。
ホルムアルデヒドというと、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質の一つとして建設資材などに含まれる有害物質として有名ですね。また、ホルムアルデヒドの水溶液はホルマリンと呼ばれ、標本の防腐処理などに使われることでも知られています。
このホルムアルデヒドが水道水から検出された原因は次のとおりです。群馬県内の事業者が「ヘキサメチレンテトラミン」という化学物質を川の上流に流し、この化学物質が浄水場で水の消毒に使われる塩素剤と化学反応を起こし、ホルムアルデヒドが生成したというものでした。
この問題で、環境省は原因となった化学物質の規制や再発防止策について話し合う検討会を設置するとしています。
食品安全委員会のページにホルムアルデヒドの情報が掲載されています。
http://www.fsc.go.jp/