[ カテゴリー:生活 ]

熱中症にはどのアイテムがいいの? 5月の暑さに要注意

「熱中症? まだ5月だから大丈夫」と思っている人も多いのでは。暑い日もあれば、ちょっと寒い日も続いているが、専門家からは「熱中症は5~6月にも注意しなければいけない」といった声もある。そこで熱中症に詳しい、国立スポーツ科学センターの内科医・小松裕(こまつ・ゆたか)先生に、熱中症対策のポイントを聞いた。

「人間は5~6月に暑さを経験し、真夏を迎えるころには身体が暑さに慣れてきます。しかし今は暑くなるとすぐにエアコンを入れることが多いので、夏の暑さに慣れる機会が減っています。そのため暑さへの抵抗力が弱まり、5~6月の急に暑くなるときに熱中症になるリスクが高くなるんですよ」(小松先生)という。

確かに。オフィスは温度管理がきっちりしてあって、快適を通り越して、肌寒く感じることもしばしば。では熱中症を予防するためには、どのようにすればいいのだろうか。再び小松先生に聞いた。

「もし熱中症になれば、体温を効率よく下げなければいけません。医療現場では首もと・脇・足の付け根を水で冷やします。でもビジネスパーソンはスーツなどを着て仕事をしているので、脇や足の付け根を冷やすのは難しいですよね。なので首もとの動脈を冷やすといいでしょう」

首の動脈は、前の両サイドにある。その部分をビニール袋に氷と水を入れて冷やすのもいいが、それだと氷がすぐに溶けてしまう。仕事中に使うのは、少し使い勝手が悪いかもしれない。では熱中症予防には、どのようなアイテムが向いているのだろうか。

●熱中症対策に向いているアイテム

今年も電力不足が懸念されているので、お店ではさまざまな冷却アイテムが販売されている。だが、自分の生活シーンに合ったアイテムはどれなのか? よく分からない人も多いだろう。

医学博士で熱中症予防の専門家でもある横浜国立大学教育の田中英登(たなか・ひでと)教授は、5つの冷却アイテム(アイスバッグ、扇風機、冷却シート、冷却スカーフ、冷却スプレー)を使って効果を検証した。

その結果、熱を下げる効果が最も高かったのは「アイスバッグ」。スポーツの現場ではアイシング用に使われているアイスバックを、熱中症予防に使ってみてはいかがだろうか。このほか、水を含ませて使う「冷却スカーフ」も冷やす効果は高かったが、暑い場所での使用には快適さに劣ったとのこと。また服にふきかけてヒンヤリとさせる「冷却スプレー」は、体感としては冷涼感が続いたが、サーモグラフィー上では熱を下げる効果が見られなかった。

もちろんアイスバッグが良くて、他のアイテムはダメという話ではない。ポイントは「熱中症対策として使う」か「暑さ対策として使う」かである。田中教授も「熱中症対策には体温調節のサポートとなるような“熱を下げる”効果があるモノが必要。それぞれの特徴を知ってほしい」としている。

●水分補給も忘れてはいけない

また熱中症対策として「水分補給」も忘れてはいけない。小松先生によると「水分補給はノドが渇く前に、0.1~0.2%程度の塩分(市販飲料では100ml当たりナトリウム40~80mgを含む)を含んだモノをこまめに摂取することが大切」だという。

「まだ夏じゃないし、自分は健康だから大丈夫」――こうした過信は禁物だ。こまめに水分を補給し、効率よく身体を冷やすことで、節電の夏を乗り切ってほしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120516-00000102-zdn_mkt-ind

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