既婚男女625人を対象に「夫婦間コミュニケーションとED(勃起不全)に関する実態・意識調査」を行ったところ8割以上がセックスを大切なコミュニケーションと考えていることが明らかになった。また、約9割がセックスには雰囲気のよさが重要と考えていることも判明した。
調査は、国内でED治療薬を製造・販売する日本新薬と日本イーライリリーがコミュニケーションとEDによる夫婦の関係性を探ることを目的に実施。3月14~19日、40代以上の“EDを疑われる夫”を持つ既婚女性207人と“EDではない夫”を持つ既婚女性105人、40代以上で“EDを疑われる”働く既婚男性208人と“EDではない”既婚男性105人の計625人を対象にインターネットで行った。
「離婚について考えたことがあるか」との質問に、「真剣に考えたことがある」という回答が“EDではない夫”を持つ女性は20%だったのに対し、“EDを疑われる夫”を持つ女性は32.9%だった。
離婚を考えた理由として、“ED を疑われる夫”を持つ女性は「夫婦間コミュニケーション不足が関係している」と42.5%が回答。「どちらかといえば関係している」(29.1%)と合わせると7 割以上がコミュニケーションの不足を理由と考えていることが分かった。さらに離婚を考えた理由に夫婦間のセックスに対する不満が関係しているか聞いたところ33.6%が「関係している」と回答。「どちらかといえば関係している」(27.6%)と合わせて6割を超えた。
「夫が夫婦間コミュニケーションを取るために使っている時間」は“EDを疑われる夫”を持つ女性が平日は2.03時間、休日は6.43時間、“EDではない夫”を持つ女性が平日は2.84時間、休日は6.90時間という結果で“EDを疑われる夫”を持つ女性の方が夫婦間のコミュニケーションが短いことが明らかになった。また、最近半年間のセックスの回数が“EDではない夫”を持つ女性は「1~4回」が27.6%、「0回」が20.0%、「10~19回」が17.1%で上位となったのに対し、“EDを疑われる夫”を持つ女性は「0回」が57.5%で半数以上を占め、「1~4回」が24.2%、「5~9回」が6.3%で続いた。
また、「平日と休日、どちらの方がセックスを行いたいですか」という質問には「休日」が18.4%、「どちらかといえば休日」が56.2%で合わせると74.6%に達した。「夫婦で一緒に食事やお酒を楽しむことで、良い雰囲気ができ、自然にセックスへと臨めると思いますか」という問いには「思う」が10.7%、「どちらかといえば思う」が53.3%で肯定的な回答が64.0%だった。
調査結果に対し夫婦問題を研究する岡野あつこさんは「妻が離婚を考える理由として、コミュニケーション不足や、コミュニケーションの手段としてのセックスに対する不満などが挙げられていましたが、仕事や家事、育児と、忙しい現代の夫婦にとって、平日に時間をかけてコミュニケーションをとっていくことは難しいのかもしれません」と話し、「まずは、時間を取りやすい休日に一緒に食事やお酒を楽しみ、夫婦間で良い雰囲気を作るなど、夫から積極的に妻とコミュニケーションをとるように心がけると良いのではないでしょうか」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)
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