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<サウナ>正しい入り方は 暑さ我慢は逆効果 ストレス、美容には「低温」/水分取り、入浴後は安静に

人気グループTOKIOの松岡昌宏さんが先月、サウナを利用中に体調を崩し救急搬送された。大事には至らなかったが、無理な入り方をすると、サウナは思わぬ体調不良を起こすことがある。上手な利用法を探った。

心身をリフレッシュできるサウナは、仕事に追われるオジサンたちには癒やしのスペース。記者(42)も改めて体験してみた。

池袋駅から歩いて10分ほど、カプセルホテル&サウナ池袋プラザ(東京都豊島区)を訪ねた。1日平均約100人が利用する大規模施設だ。平日の夕方だったが、サラリーマンや高齢者で混雑が始まっていた。

大浴場で体を洗い流し、サウナへ。男性客(69)は「30年以上、毎日利用している。おかげでこの年齢でも健康そのもの」と胸を張る。室温が約100度の「高温サウナ」と80度の「低温サウナ」があり、先達に負けじと、記者は高温サウナを選んだ。中にいた3人はリラックスした表情だが、記者は想像以上の暑さに3分と持たず飛び出てしまった。退室後も汗が止めどなくしたたり落ちる。

ぬるま湯のシャワーを浴びた後、身の丈に合っていそうな低温サウナへ。「うーん。これで低温なのか」というのが正直な感想。熱気にあてられ、唇をなめてもすぐに乾き、体から水分が抜けているのが分かる。サウナ室と水風呂を3回繰り返すのが標準的らしいが、がんばっても5分×2回が限界だった。

だが、汗をかいた後の爽快感はたまらない。サウナにはまる人の気持ちが理解できた。料金は3時間1500円だが、回数券(3枚つづり3600円)の利用も多いという。

都の条例や通知により、サウナ室には温度計を設置し、室内を外から見通せる窓をつくることが定められている。持病がある人への注意喚起など、使用法の掲示も求められている。

池袋プラザでは「サウナ室内で寝てしまうと、脱水症状で命を落とす危険がある」と警告している。深夜まで酒を飲んだ後、サウナで酔いをさまそうとするのが最も危ない。泥酔している人の利用は断り、5~10分おきにサウナ内を巡回するなど、対策を取っているという。

公益社団法人「日本サウナ・スパ協会」の若林幹夫事務局長によると、スーパー銭湯やスパなどの増加で、女性や親子連れにもサウナの利用が広がっている。

若林さんは「慣れないうちは下段に座り、徐々に高い段に移動を」と勧める。サウナ室の天井近くは90度程度の施設が多く、下段は70度程度と、かなり差がある。ストレス解消や美容には低温が適しているという。

入る時間は、慣れた人なら1回10分前後が目安だが、大切なのは我慢して長く入らないこと。その日の体調に合わせて調節しよう。サウナの後は冷水浴が一般的だが、急激な温度変化を避け、イスに座って休憩し体を慣らすのもいい。冷水浴は足をひたすだけでも効果があり、冷水シャワーなら心臓から遠い部分からかける。水風呂に入る際は、先にシャワーで汗を流す。いきなり飛びこむのは心臓発作を招きかねず、マナー面でも禁物だ。

入る前後に、水分をしっかり取るのは鉄則。汗は体温調節に欠かせず、血液濃度が増すとかえって循環が悪くなる。満腹・空腹も、消化不良や貧血を招くため避けた方がいい。入浴後は体をタオルなどで包み、30分ほど安静にするのが理想という。若林さんは「あくまでも健康な人が、健康増進のために入るものと考えてほしい」と呼びかける。

サウナのメリットは、血行の促進だ。鄭(てい)忠和・独協医科大特任教授は「全身の血管が拡張し、血液の循環が良くなることで、酸素や栄養分が体中に行き渡る。使い方さえ誤らなければ、サウナは非常に体に良い」と話す。血行が良くなると疲労回復、肩こりやストレスの解消、自律神経や血管機能の向上が期待できる。

美容面では、低温のサウナにゆっくり入ると毛穴が開き、老廃物を含んだ汗が抜けて美肌効果があるという。一方で、「やせる」と思うのは間違い。「サウナで落ちた体重は脱水しただけ。失った水分は必ず取らないといけない」と強調する。

循環器内科が専門の鄭教授は「和温療法研究所」(東京都千代田区)を開設。60度の医療用低温サウナを、心疾患や難病の治療に役立てる「和温療法」に取り組んでいる。

「暑いサウナを『我慢』していると、血圧も上がってしまう。“あと何分我慢しよう”“あの人より長く入ろう”などと思わないで。“気持ちがいいな”という程度に抑え、健康管理に役立ててほしい」とアドバイスする。

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■サウナの入り方の例

(注)入浴時間は目安。体調によって加減する

◇高温サウナ浴

90度程度のサウナに12~15分→冷水シャワーか水風呂→サウナ・冷水をもう1回繰り返す。肉体疲労、リフレッシュに。

◇ぬるめのサウナ浴

サウナ室の低い所でリラックスした状態で長めに→冷水の足湯や水風呂。ストレス・不眠解消、美容に。

◇温冷交代浴

負担のない温度のサウナに10分→水風呂1分→サウナ・水風呂を数回繰り返す。自律神経や血流の向上に。

※「サウナ健康読本」(日本サウナ・スパ協会)を基に構成

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/medical/20120511ddm013100133000c.html

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コメント(1)

  1. […] 出典<サウナ>正しい入り方は 暑さ我慢は逆効果 ストレス、美容には「低温」/水分取り、入浴後は安静に | 住民安全ネットワークジャパン|ほっとタウン情報 […]

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    知っておくと便利!目的別「サウナ」の効果的な入り方 | 毎日ダイエット

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