JR長岡駅前に誕生した長岡市の複合施設「アオーレ長岡」(同市大手通)にオープンから1カ月で20万人を超す市民らが訪れた。低迷がささやかれていた同駅前は久しぶりに活気を取り戻した。森民夫市長は8日の記者会見で「予想以上の来場があった。駅前の飲食店などの客足や売り上げなども好調で、日常的な人通りも回復の兆しがある」と歓迎し、中心市街地活性化に向けた商店街の活動を支援する意向を示した。
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アオーレ長岡は市役所と屋根付き広場ナカドマ、アリーナが一体化した全国初の複合施設。4月1日にオープンしたアオーレに加え大手通庁舎が昨年夏、市民センター庁舎も5月から同駅前の大手通りに配置され、以前の市役所(幸町庁舎)から約1100人の職員、臨時職員らが中心市街地に移転した。
さらに、アオーレの来場者はオープン日の落成イベントに約2万5千人、4月7、8日の誕生祭に約8万8千人、14日のいきものがかりコンサートに約3700人、21、22日のプロバスケットボールbjリーグの試合に約8千人と、大勢の市民らが訪れたほか、市民団体の活動の場、新施設見学などで現在も連日にぎわっている。
予想以上の盛況に、地元経済界も熱い視線を注いでいる。長岡市商店街連合会や長岡商工会議所など4団体は中心市街地の飲食業やサービス、小売店などを中心に約400店舗に9日からアンケートを発送。売り上げ状況の変化や各店の取り組みなどを調査することになった。同商工会議所は「人通りは増えたが、売り上げにどう反映しているかなどを把握し、各店の参考にしてもらいたい」と話す。
イベント関係者からは新幹線駅から徒歩で行ける利便性のよい施設として注目され、森市長は「首都圏から客を呼び込むことも今後の課題」と意気込み、さらなるにぎわいづくりに意欲を見せている。
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