◆サンドイッチをおいしく作るコツは
◇具にしっかり味付けを
◇野菜の水気ふいて/トーストは片面だけ
ゴールデンウイークも後半へ。暖かな陽気に誘われ、ドライブやハイキング、近くの公園に出かける人も多いだろう。気軽に、手作りサンドイッチを持っていきませんか。
「おいしく楽しく」をモットーにする料理研究家の河村みち子さんは「食べやすく一口大に切ったり、バゲットやロールパンに具を入れてかぶりつくなど、お好みで楽しんでください」と話す。
サンドイッチを作るポイントは(1)具にしっかり味をつける(2)野菜の水気はきちんとふく(3)バターを電子レンジで温め、塗りやすい軟らかさにし、厚めにパンに塗る――の3点。パンはやさしい味なので、具の味つけでメリハリを出す。レタスやトマトなどはパンを湿らせてしまいがち。キッチンペーパーで、しっかり野菜の水気を取っておく。バターを厚く塗ることで水分のガードにもなる。野菜入りのサンドイッチは、新鮮なうちに早めに食べるようにしたい。
河村さんは今回、ボリュームたっぷりの「トーストサンド」、定番の「ミックスサンド」、好きな具をのせて食べる「オープンサンド」の3種を紹介した。
「トーストサンド」は遅めの朝食、夕食にもなる。パンの両面を焼くと具がなじまず食べにくいので、フライパンやグリルで片面だけ焼く。照り焼きチキンのほか、ベーコン、ハンバーグ、トンカツなどを野菜と一緒にはさむ。軽く重しをして数分間置く。付け合わせはピクルス、マリネ、ポテトチップス、ポテトフライなどを。
「ミックスサンド」に使うのは薄切りの食パンのほか、胚芽入りパン、ロールパンなどお好みで。食パンの端は切っても切らなくてもいい。具はツナ、ゆで卵などシンプルに。ロールパンなら前日の残りもののエビフライ、コロッケなどの揚げ物をはさんでもおいしい。ドライカレーはスパイシーで食欲が増す。
「オープンサンド」はバゲットやライ麦パンを使い、バターをあらかじめ塗っておくと便利。生野菜、ラタトゥイユ、サーモンマリネ、コンビーフなどお好みの具を別々の容器で持って行く。好きな具をパンにのせれば豪華なランチになり、おつまみにもなる。イワシ缶詰、チーズ、レバーぺースト、ゆで卵など具材を増やすと楽しい。
河村さんは「おにぎりやお弁当を作るよりも簡単にできます。大勢で好みの具材を持ち寄り、ワインと合わせるとちょっとしたパーティーにもなります」と話した。
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★トーストサンド
《主な材料》(2個分)
▽イギリスパン 4枚
▽鶏もも肉 1枚
▽A(塩小さじ1/3、コショウ、オリーブ油各小さじ1)
▽アボカド 1個
▽トマト 1個
▽レタス 2枚
▽バター、マスタード、マヨネーズ適宜
《作り方》
<1>鶏肉はAをまぶしてしばらく置き、中火のグリルで焼き、食べやすい大きさに切る。
<2>アボカドは半分に切り、皮と種を取り薄切りに。トマトは横に薄切りし、紙タオルにのせ水気を切る。レタスは洗って水気をふく。
<3>パンは片面を焼き、焼いていない面にバター、マスタードを塗る。(1)(2)をのせてマヨネーズを絞り、パンを重ね軽く押さえる。半分に切っていただく。
★ミックスサンド
《材料・作り方》
パンはそれぞれサンドイッチ用4枚。以下の具をはさむ。
▽卵とアンチョビー
みじん切りにしたゆで卵2個、アンチョビー2枚、パセリ少々をマヨネーズ大さじ2、コショウ少々と混ぜる。
▽ツナとピクルス
ツナ1缶の水気を切り、みじん切りにしたピクルス、タマネギ各大さじ2と塩、コショウ各少々、マヨネーズ大さじ2を混ぜる。
▽ドライカレー
フライパンにサラダ油を熱し、合いびき肉100グラム、みじん切りタマネギ1/4個、みじん切りショウガ小さじ1を炒める。色が変わったらカレー粉小さじ2、ウスターソース、ケチャップ各小さじ1、塩、コショウ各少々を混ぜ、レーズン大さじ1、水カップ1/4を加え汁気がなくなるまで煮る。
★オープンサンド
《材料・作り方》
お好みのパンに具をのせる。
▽コンビーフディップ
コンビーフにみじん切りのタマネギ、粒マスタード、マヨネーズ、コショウをよく混ぜる。
▽スモークサーモンマリネ
薄切りのタマネギ、セロリに塩コショウを振り、スモークサーモンと合わせる。オリーブオイル、レモン汁をかけ、ケーパーを散らす。
▽ラタトゥイユ
鍋にニンニクとオリーブオイルを入れ炒め、乱切りにしたタマネギ、パプリカ、ズッキーニを加える。しんなりしたら、湯むきしてざく切りしたトマトを加え、蒸し煮にする。ミックスハーブを加えてふたをして5分蒸し煮する。塩、コショウで味を調え水分を煮詰め、バルサミコ酢少々を加える。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20120501ddm013100019000c.html