こんにちは、美容研究家の境貴子です。
いつまでも若々しくいたい。これは女性に限らず、男性も思うことです。どんなにお洒落をして着飾ったり、メイクをばっちりキメていても、何だかくたびれて見えたり、無理に若作りしているように見える方、いますよね。若々しい印象を与えるには、外見の努力だけではなく、しぐさや動作、顔の表情がどれだけ健康に見えるかがポイントになります。そこで今回は、ちょっとした振る舞いで、若々しく見える動作のポイントをご紹介します。
若々しく見える秘訣、それは「しぐさ、動作、顔の表情と姿勢」です。例えば飲み物を飲む時、口をカップの方へ近づけて飲むのと、カップを口元へ持っていって飲むのと、どっちが若々しく見えるでしょうか? 哀愁漂う酒場では、背中を丸めながらチビチビとお酒を楽しむのもいいですが、断然後者のほうが若々しく凛として見えるものです。こういったちょっとした動作は、人に見られています。
■10歳若く見せる動作のポイント
立ち方
足の裏をしっかり床につけ、頭のてっぺんに風船が付いているイメージをする。風船に吊り上げられるような意識で、頭を肩からできるだけ離す。上と下から引っ張られた糸のように、体に1本芯が通った状態を意識する。膝、内モモをくっつけ、膝の裏を伸ばし、お腹を上に引き上げる。あごを引き、真っ直ぐ前を見る。
座る
頭を上に残すようなイメージで、前を向いたまま片足を引いて、椅子やソファの位置を確かめながら背筋を伸ばして座る。足は正面に揃える、もしくはニュースキャスターのように斜めに揃え、足の甲が足のラインの延長線上に来るように気をつける。
話す
姿勢は崩さずにリラックスし、余分な肩の力を抜く。相手の目を凝視せず、話の語尾のあたりで相手の鼻や眉上すぐのおでこを見ながら話す。表情豊かに、身振り手振りを交える。
電車やバスの中
立つ重心を両足に均等にかけ、体の軸を崩さないようにしっかり立つ。つり革を持ち、懸垂をするイメージで軽く下に引き、お腹をギュッと上げ、お尻も引き締める。
座る
座席に深く座り、骨盤が床と平行になるように背筋を伸ばす。足は手前に引いて揃える(男性は両足を握りこぶしひとつ分くらい開く)。
車の乗り降り
お尻から乗る(足が開かないように、足を揃える)。上半身より先に、揃えた両足からさっと外に出る。
姿勢については、以前にもコラムでご紹介しましたので、そちらもチェックしてみてください。
この他、実際の年齢よりも若すぎるファッションやメイクを取り入れすぎてしまうと、逆に老けて見えてしまい、若作りしてるな、と思われてしまうこともありますので、注意してください。また、アクセサリーや光物を過剰に着けすぎるのも老けて見えてしまうので、あまり好ましくありません。シンプルなデザインのものを、ポイント使いするくらいのほうが上品でエレガントに見えます。
また、若々しい体づくりのためには、柔軟でしなやかな筋肉が必要です。どんなに頑張ってしぐさや姿勢に気を付けても、すぐに疲れてしまってはすぐに断念して元の活気の無い表情や猫背に戻ってしまいます。しなやかな健康体とは、関節の可動範囲が広く、筋肉の弾力性が高いということ。柔軟性が高いと脳から筋肉への神経伝達が速く、さまざまなしぐさ、動作の動きがスムーズに美しくなります。体への負担も少ないため、疲れにくくなるというメリットもあります。動き方がきれいで同じ運動、同じ仕事をしても疲れにくいということは、それだけ健康で若々しいということなのです。
以下の何かをしながらできる簡単なストレッチを気付いたときに行うと、慢性的な運動不足の解消にもなるので、ぜひ実践してみてください。
■ながらストレッチ
階段
かかとを上げ、つま先で上る(引き締まった足首)。
信号待ち
荷物を持った腕をそのまま後ろへ引く(二の腕のたるみ解消)。
デスクワーク
両手で椅子の背もたれを持ち、上半身を左右交互にひねる(ウエストシェイプ)。両手で椅子のふちを持ち、片足ずつヒザを伸ばすように上げる(太ももシェイプ)。
入浴
湯船の中で手首、足首、腕の付け根、股関節、ウエストをひねって、関節部をストレッチ(全身の筋肉の強張りを解消)。
立つ、歩く、座るという日々の暮らしの中での様々な動作を行うとき、その動作や姿勢、立ち振る舞いが老けて見えないかな? と他人からどう見られているのかを意識しなくなることが、一番の老けた証拠です!
軽いストレッチでも「運動しているんだ」という意識を持つだけでも効果が高くなります。今日からモデルになった気分で、動作やしぐさが他人からどう見られているか? を意識しながらの生活にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/medical/lifehacker_23024.html