二度寝。サラリーマンなら誰しもその誘惑にかられたことがあるだろう。だが、二度寝をした日は頭がボーっとするという人も多い。普段より睡眠時間は長いのになぜだろう? ロフテー枕工房の睡眠改善インストラクター・折原育子さんに聞いてみた。
「二度寝をすると眠気が残りやすくなりますね。そもそも人の睡眠は、『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』が交互に繰り返されています。レム睡眠は覚醒に近い状態。ノンレム睡眠は4段階に分けられ、1~2段階が浅く、3~4段階が深い状態です。深いノンレム睡眠の間に目覚めると覚醒しにくいんです」
数分の二度寝でも眠気が残るのは、深いときに起きてるってこと?
「そう考えられます。二度寝は睡眠不足のときに起こりやすい現象なのですが、睡眠不足だと短時間の睡眠でも深い眠りに入ることがあります。深い眠りの状態で目覚めるため、強い眠気が起きてボーっとするのです。レム睡眠の場合もありますが、夢を見ることで脳を働かせてしまうので、かえって疲れてしまいます」
二度寝は深くてもダメ、浅くてもダメと…。予防はできないの?
「まずは就寝・起床時間を毎日一定にして、睡眠のリズムを正しましょう。理想の睡眠時間は6~8時間ですが、個人差があります。日中、眠気を感じずに活動できた日の睡眠時間が、自分に合う長さだといえます。睡眠不足を補うためには、昼寝を取り入れるといいでしょう。14時ごろに15~20分寝るだけで、午後の活動がラクになり生活にメリハリがつくので、夜の寝つきがよくなります。ただし、30分以上寝ると眠りが深くなってしまうので気をつけましょう。昼寝の前にコーヒーを一杯飲むといいですよ。カフェインは飲んでから約30分後に効き始めるので、起きてから活動しやすくなります」
規則正しい生活を送れば、二度寝しなくても満足できる睡眠が得られるのか!…それが難しいんですけどね(苦笑)。
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20120419-00023470.html