長岡市で親しまれているご当地グルメの洋風カツ丼をヒントにした「洋風カツバーガー」が今春、市内のセブン-イレブン27店にお目見えし、新しい地元の味覚として好評だ。これは新潟大教育学部付属長岡中3年、勝山円佳(まどか)さん(14)とセブン-イレブン・ジャパン(本社・東京)が共同開発したオリジナル商品。売れ行きの良さに同社は早くも販路拡大の検討を始めた。
今月1日にオープンしたシティホールプラザ「アオーレ長岡」。同時に開店したセブン-イレブンアオーレ長岡店が洋風カツバーガーを売り出すと、2時間足らずで用意した300個が売り切れる騒ぎとなった。
「おかげさまで大盛況です」と同店の北国真哉オーナー。順調な売り上げが続き、看板メニューの誕生に相好を崩した。
洋風カツバーガーは勝山さんが2年生だった昨年の社会創造科の授業で「ブランド」をテーマに選び、同市に6月、「アオーレのオープンに合わせて自治体、企業と連携し、地元の食材を生かした名物作り」を提言したことがきっかけ。
市が同社に話を持ちかけ、勝山さんと同社、市が協議を続ける中、洋風カツ丼のアレンジが浮上。おにぎりやサンドイッチなどにして試作品作りを重ねた末、バーガーの採用が決定。オリジナルソースも開発して今年3月初旬、完成にこぎつけた。
同社長岡地区事務所の永田裕二責任者は「味、品質ともお客さまに受け入れられリピーターも付いた。販売拡大のエリアを検討中です」とうれしい悲鳴。
好調な売れ行きに勝山さんは「びっくりです。今回、商品の売られる過程から開発、販売まで関わることができよかった。最初の目的は(衰退する)大手通り(商店街)に元気を取り戻すことだったので、これを機に村上から湯沢、糸魚川まで長岡名物の洋カツを本場まで食べに来てほしい」と話している。
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