閉経後の女性が海藻を食べ過ぎると、甲状腺がんのリスクが高まる可能性があるとする報告を国立環境研究所と国立がん研究センターのチームがまとめ、11日までに欧州のがん専門誌に発表した。環境研の道川武紘研究員は「海藻に含まれるヨウ素が原因の可能性がある」と分析している。
研究チームは1990~2007年、10府県の40~69歳の女性約5万人を追跡調査した。
調査開始後に甲状腺がんになった閉経後の女性は111人で、海藻をほぼ毎日食べるグループは、週2回以下のグループに比べ、2.4倍がんになりやすいことが分かった。甲状腺がんの一種である乳頭がんでは3.8倍の差があった。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/medical/jiji-120411X457.html