トキを通して地域の自然や環境の大切さを学ぼうと、「長岡市トキと自然の学習館」が、同市寺泊夏戸の寺泊夏戸センター(旧夏戸小学校)にオープンした。同市トキ分散飼育センターが隣にあり、非公開の同センターにかわりトキの様子をライブや録画ビデオの映像で公開していく予定だ。
同学習館は雌雄と幼鳥の美しいトキの剥製3体と骨格標本を展示した「トキの標本ギャラリー」が入り口で出迎える。映像とは違い実際の大きさ、羽の色合いなどトキの感触が手に取るように分かる。アニメでトキの1年を見せる歳時記映像やクイズ形式でトキを知る情報端末もある。3人の説明員が来館者の質問などにも対応する。
トキの様子を映す大型モニターは2台あり、1台は飼育ケージに移った後のひなの映像をライブで放送する。もう1台は採餌や巣作りの場面などを録画したビデオを流す。
分散飼育センターのトキ2ペアは羽が黒くなるなど繁殖に向けた現象が確認され、順調にいけば今月中か4月にも産卵、ひなの孵化(ふか)後は50日ほどでひなが飼育ケージに移るため、6、7月ごろからライブ映像を流せる見込みだ。
学習館には研修室があり、観察会を年4回主催するなど、自然学習の核としても利用する。原則月曜が休館。入館無料。問い合わせは同センター(電)0258・75・3160。
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