全国約5000か所のインフルエンザ定点医療機関当たりの患者報告数が、2月27-3月4日の週は23.70人で、前週の29.04人から減ったことが9日、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめで分かった。1月30日-2月5日の週の42.62人をピークに、4週連続で減少している。この値を基に推計した定点以外を含む全医療機関の受診患者数は約114万人で、前週の約142万人から約28万人減となった。
定点当たり報告数を都道府県別に見ると、新潟の38.86人が最多。以下は秋田(37.49人)、埼玉(36.66人)、宮城(36.32人)、福島(35.81人)などの順。43都道府県で減少した。
推計患者数を年齢別に見ると、5-9歳が29.8%、0-4歳と10-14歳が共に15.8%で、小児科が担当する14歳以下が6割以上を占めた。このほか、30歳代が8.8%、60歳以上が7.9%などの順だった。
警報レベル(30人が開始基準)を超える保健所地域は394か所(47都道府県)、注意報レベル(10人)のみ超える地域は72か所(31都道府県)だった。
1月23日-2月26日の5週間に検出されたインフルエンザウイルスは、これまでに引き続き、A香港型が主流で、76.5%を占めたが、B型が23.4%と、検出割合が徐々に増加している。インフルエンザ2009は0.1%だった。
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/medical/cabrain-36783.html