[ カテゴリー:生活 ]

30代を後悔しない! 今すぐすべき7つのこととは?

12万部を超えるベストセラーとなっている自己啓発書『40代を後悔しない50のリスト 』(大塚 寿[著]/ダイヤモンド社/2011年2月17日発行)。2011年10月27日、今度は30代のビジネスパーソンに向けた『30代を後悔しない50のリスト』が出版された。

以前のインタビューに詳しいが、大塚氏は30代後半で仕事のどん底を迎え、そこから敗者復活を果たした人物だ。その経験と、1万人以上の人生の先輩からの話をもとに『40代を後悔しない50のリスト』は書かれた。

大塚氏は1962年生まれで、現代の若者にしてみたら「バブル期に社会人になった恵まれた世代」。しかし、大塚氏の場合、ローティーンで父親が他界したのをきっかけに、受験では不本意な決断をくだし、就職も希望していた総合商社や大手広告代理店ではなく当時は新進だったリクルートに入社。リクルートでは営業として1万人以上の“人生の先輩”たちに出会い、彼らから「後悔しない生き方」を学び、リクルート退社後MBAを取得。32歳で創業、順調な30代を送るも、30代を終えようかという年齢で、仕事のどん底を迎える。やがて「敗者復活」を果たし、40代で年収を10倍にした。

しかし復活しなければならなかったのは、30代で失敗をしたからで、だからこそ今、30代でしておくべきことをまとめることができたといえる。

そこで大塚氏に、「2012年を後悔しないため」のスタートに、何をしておくべきかを聞いた。

20代は種まき、30代は育成、40代は収穫期

まず大塚氏はビジネスパーソンにとって『20代は「種まき期」、30代は「育成期」、40代が「収穫期」』だとし、30代は20代でまいた種を育てる、土台づくりの10年だとする。確かに多くの人がこの年代に公私ともに大きな変化の時を迎えているだろう。プライベートでは結婚、出産や育児を経験している可能性が高く、もちろん仕事の上では、ただチャレンジする立場から、結果や成果がより求められる立場になり、それは20代の比ではなくなる。

つまり『公私共に大きな決断を迫られる一大事』が続くのが30代で、『成果を出すためには「本物の力」を身に着けないと』いけないというのだ。

『30代を後悔しない50のリスト』の冒頭で印象的なのは、この「本物の力」「真の実力」についての大塚氏の考え方だ。大塚氏曰く、30代は出世においても理想と現実の大きなギャップが次第に見えてくる。いったん自分の限界を知ることになるシビアな年代だからこそ、もし、いわゆる出世コースに振り分けられなくても、腐らずにその現実をきちんと受け止めることで、どう乗り越えるかに注力でき、実力がつくという。

また20代のうちはブランド力を発揮した学歴も、実績が評価される30代では『ほとんど武器にならなくなる』と言い切り、逆に実績さえ出せれば、いくらでも這い上がるチャンスがあるのもこの年代の特徴だとする。

チャンスをつかむために鍵を握るのが、結婚相手をはじめ「付き合う人」選び。誰と付き合うかが、成功にもつながる。そして付き合う人の選択は、20代では早すぎ、40代では遅すぎる。

何を手に入れたいかを考え、大量行動をする

もちろん選択すべきは、付き合う人だけではない。30代を後悔しないためには、「自分が手に入れるべきもの」を、選択していかなければならない。

つまり「どういう人生を生きたいか、何を手に入れたいかを考えることです」(大塚氏)。人それぞれ、価値観は異なるし、世代によって優先順位も比重も違うだろう。大塚氏が手に入れたかったものは、「自由、お金、世にテーゼ。そのうち自由が70数パーセント、お金が約18パーセント、ゼロから何かを作り上げて発信したいという“世にテーゼ”はほんの数パーセントでした」。自由を手に入れるために独立し、独立して成功するために戦略を練った。

「キャリア戦略においては、自分の強みそのもの以上に、その強みをどこで発揮するかが重要」(大塚氏)。例えば、競争相手が少ない分野ならマーケットをとりやすい。だから、自分の強みをどの分野で発揮するかを決める。場合によっては転職や独立などで、新たな仕事に挑戦していくことでもある。

転職や独立が向いていない人もいる。その場合、現在籍を置いている会社や仕事にとらわれるすぎないために、「世の中のこと、ロジックを知ること」も大切だ。世の中を知るということは、計画を立てて、実行し、生身の体験を得ていくことだ。自分で行動していれば、失敗もするだろう。しかしたとえ失敗しても、その後にまったく同じ失敗をすることはほとんどない。だから、経験値を上げるためには、大量行動をすることだ。

「大量行動とは、PDCA=Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を、大量に行えるかどうか。私の場合、リクルートに勤めていたころ、1日100件は新規営業のための電話をしていました。失敗にも大小があり、大失敗があるからこそ大成功もある」(大塚氏)

いつも大失敗をするわけにはいかないが、小さな失敗や成功を繰り返すことで、勝ちパターンと負けパターンのサンプル数は増える。すると、これからやろうとする行動に対し、そのパターンからシミュレーションすることができるようになる。

8割の成功パターンの踏襲と、2割の挑戦

一方で、組織においては挑戦を待たずに、過去の成功事例に従わざるを得ない場面もある。ヒットした商品のパターンを踏襲するケースは少なくないのだ。それでも大量行動をしていれば、経験を積み、チャンスも得られる。「8割は成功パターンを踏襲し、1、2割を挑戦に当てればいいんです。その比率を守ればいい。会社なら組織だから、安定的な数字を出す人と、ヒットを狙う人がいていいわけです」(大塚氏)。

『30代を後悔しない50のリスト』の編集者、ダイヤモンド社市川氏は「『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の編集者はヒット作を多数出していますが、自分の中で、1年間のポートフォリオを描いていると言います。8割の書籍はヒット狙いで、2割は売り上げよりも自分のやりたいことを重視する企画にする。全部がヒット狙いだと、自分が満足するものができないし、新しい種もまけなくなってしまう。逆に新しい種をまくことばかりにとらわれると、ヒットが生まれなくなり、挑戦が難しくなる。8割の企画が当たっていれば、2割が挑戦になっても、完全に信頼を失うということはない。また、もし2割をはずしたとしても、次への布石になるといいます」と話す。

以上を踏まえながら、2012年が始まってまだ1カ月経たないこの時期、まずは何をすべきだろうか? 大塚氏に挙げてもらった「すべきこと」をもとに、まとめていく。

その1:1年の目標を立て、イメージする

「一年の計は元旦にあり」というとおり、年の初めにその1年のイメージができていれば、勝負に勝たないにしても、負けることはない。頭の中でシミュレーションしていれば、不測の事態に対する対応能力も高くなる。イメージをしていない人間は、不測の事態に対応する準備がなく、負け率が上がる。

シミュレーションすることで、自分に足りない部分も想定することができ、不測の事態が起きたときに自分で対処できなくても、対処するためのカード、つまり相談できる人脈を数多く想定することができる。仕事でチャンスを得たら誰に相談したらいいのか。失敗した際には誰にフォローの仕方を相談すればいいのか。もしくは健康に不安を感じたときに誰に相談するのか。子供の教育問題は誰に聞けばいいのか。

今時、何でもインターネットで検索して「答え合わせ」をする時代だが、ウェブの検索サービスですべての答えがみつかるわけではない。機械の操作や市場調査の結果のような、親和性の高い情報については、検索サービスも便利だが、人生の大切な選択に関しては検索してパッと見つかるものではない。

なお、1年の目標は、収入目標などの大きなものもあっていいが、そのほかにより具体的なものも用意しておくと、達成感を得ることができるだろう。体重を維持する、毎週運動をする、人に何人以上会うなどでも良い。

自分にとってフィット感のある、長い目標、短い目標、大きい目標、小さい目標を立てておく。

その2:2011年を振り返っておく

その1に関係することだが、今さらと言わず、目標達成率を数字に直しておく。目標を立てていなかった人は、これから達成したい目標に関して、2011年はどうだったのかなど、振り返ってみてもいいだろう。

その3:やりたかったことを思い出す

これも目標に関係してくるが、「本当は何がやりたかったのか」ということを思い出してみる。

もし現状で閉塞感があるとしたら、今現在はすべきことでがんじがらめになっている可能性が高い。30代、40代のビジネスパーソンの場合、特に組織で働いていると、なぜこの会社(組織)に入ったのかが分からなくなっているかもしれない。

組織のルーティーンの歯車の一部になると、経験で仕事を回すことができてしまう。しかも仕事をしている時間は長い。すると、本来は一番いい年代のはずの30代、40代を、ただ忙殺されて、成長感や燃焼感を失うだけになってしまう。中間管理職として板ばさみになっているケースも少なくないだろう。しかし自分の意思ではなく動かされていると感じていると、結局、後悔することになる。

だからこそなぜ今の組織に入りたいと思ったのか。そこで何をやりたいと思ったのか。「やりたかったことを思い出す」必要がある。

その4:お金を使う

将来への不安もあり、今は貯蓄時代全盛期だ。それ自体は悪いことではないが、メリハリは大事。

そこで、こんな買い物をしたら生活が大変だなと思う額の2倍の金額を使ってみる。

以前は「自分への投資」という言い方もされたが、お金を使うことはやはり投資になり、その分は返って来ると大塚氏は言う。

もし自分のために投資するのが心苦しければ、子供のために投資すればいい。

また、物質的なものでなく、経験に投資することも有用だ。1人7万円のディナーに行けば、ただおいしいだけでなく、「こういうもの」という基準が自分の中にできる。そのことによって、仕事にも影響が出てくるわけだ。

5万円のものを買おうとしていたところを、10万円にするだけでもいい。まずは買ってみよう。

その5:懐かしい人に会う

本来は年末までにやっておきたいところだが、遅めの新年会をかねてなど、懐かしい人に会っておく。

その6:お世話になったのにお礼をしていない人へのフォロー

これも本来は年末までにやっておくべきことながら、年末、家族との予定でいっぱいいっぱいだった人は、2012年もお世話になるという意味もこめて、挨拶とフォローをしておくといい。

その7:他人へのおせっかい

これもある意味「投資」。半径500m以内でのおせっかいを心がける。電車で席をゆずる、手を貸す、婚活の手伝いをしてみる。おせっかいの一歩を踏み出すと、自分も気持ちがいいし、因果応報は必ずあるもの。「見返り」を求めて手助けや人助けをするというのは、計算づくのようで、抵抗がある人もいるかもしれないが、他人から偽善者と思われようとなんだろうと、やらなければ何も始まらない。

大塚氏の著書を読むとひしひしと感じることだが、やはり、やらない後悔よりやった後悔の方がいい。経験すると、知見が年輪になり、力になるということだ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120123-00000002-trendy-soci

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

コメントする

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp