厚生労働省は11日、東日本大震災で被災するなどして昨年11月末までに新たに生活保護を受けることが決まった世帯は、全国で1016世帯だったと発表した。
震災から約9か月で1000世帯を超えた。
同省によると、昨年3~11月に被災者から寄せられた相談は、3867件。1449件の生活保護申請があり、1016世帯の受給が決定した。県別では、福島が最も多く505世帯、宮城322世帯、茨城101世帯、岩手69世帯など。
同省では、被災した岩手、宮城、福島3県の沿岸地域などの失業者に、特例として失業手当の給付を最大210日間延長しているが、早い人で今月中旬に手当が切れる。同省では、「今後は、被災地などで生活保護の申請が増える可能性もある」としている。
(2012年1月11日11時37分 読売新聞)