■「アラフォーの気品」期待
着物のまちとして知られる十日町市は、毎年2月の雪まつりで行うミスコンテスト「ミス十日町雪まつり」を、今回から「十日町きもの女王」に一新する。応募資格を未婚女性から「未婚・既婚を問わず、おおむね40歳までの女性」とし、若さだけでなく、アラフォー世代が放つ気品ある魅力にも期待している。
ミスコンテストは昭和57年から行われており、雪まつりのイベントとして振り袖をまとった姿での自己PR審査などを通じ、3人を選出。ミスは勉強会のあと、市内のイベントをはじめ札幌雪まつりなど県内外のイベントにも派遣され、年間30日ほど、十日町や着物のPR役を務めてきた。
ところが、平成8年の75人をピークに応募者数が減少傾向をたどり、この数年は40人前後に低迷。事務局の市観光交流課などでは「応募者数低迷の原因は一つではなく、少子化や若い女性が地元にとどまれる職場が少ない、ミスコンに対する若い女性の意識の変化などが複雑にからみあっているのではないか」と考え、検討委員会を開いて、ミスコンの見直しを図った。
この結果、応募資格を「高校生を除く満18歳以上の未婚女性」から既婚者にも門戸を開放。さらに「おおむね40歳まで」と上限を設けるかたちでアラフォー世代をターゲットに入れた。「40歳前後は女性として、人間として円熟味があり、若さとは違った魅力がある。そういった方々にもぜひ応募してもらい、着物をPRしていただきたい」と、理由を説明している。
広報誌などで応募を呼びかけたところ、さっそく40歳前後の女性からの問い合わせもあり、「前年と比べ反応が早い」と手応えを感じている。
審査内容などに大きな変更はない予定だが、審査で着る着物などは和服の“ルール”に照らし、関係者と協議しながら決めていくという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120108-00000028-san-l15