新潟市内で市職員を名乗る男から高齢者を狙った還付金詐欺の電話が相次ぎ、県警は注意を呼びかけている。
県警犯罪抑止総合対策室によると、今月6~8日の3日間で同市西区や東区などの高齢者宅を狙って15件の不審電話があった。いずれも市や区役所職員を名乗る男からだった。「医療費の還付金の手続きをするので社会保険庁のフリーダイヤルに電話してください」といった内容。その番号に電話をかけると、通帳とキャッシュカードを持ってコンビニエンスストアかスーパーの現金自動受払機(ATM)に行くよう指示された。だが、実際に被害に遭った人はいなかった。
11月28~30日にも同市と村上市で7件、同様の電話があったという。同対策室の担当者は「ATMを操作して還付金を受け取ることはできない。不審な電話があったら市や警察に確認してほしい」と呼びかけている。
同対策室によると、振り込め詐欺には、還付金詐欺▽家族などを名乗るオレオレ詐欺▽携帯電話の有料サイトの未払いをかたる架空請求詐欺▽融資保証金詐欺--の4種類がある。
県内では過去5年で08年の427件、被害総額約5億7460万円をピークに年々減少してはいるものの、今年は12日現在で65件、約8250万円の被害があった。毎年年末にかけて被害が増える傾向にあるため、県警ではスーパーなどに設置された銀行のATM周辺での警戒活動などを強化している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111213-00000113-mailo-l15