米ハワイ州ホノルルの真珠湾にあるアリゾナ記念館の見学者センター展示施設に、真珠湾攻撃を計画・指揮した山本五十六(いそろく)に関する資料が、山本の出身地・長岡市側から提供され、展示される見込みになった。「長岡花火」が来年3月にホノルル市で打ち上げられる際、長岡市の関係者が手渡すことも検討している。
長岡市とホノルル市の交流は2007年から始まり、姉妹都市提携の話が持ち上がっているほか、昨年にはアリゾナ記念館と長岡市の山本五十六記念館、長岡戦災資料館が交流することを決めた。今年3月にはアリゾナ記念館側から資料が提供され、長岡の両館で展示が始まっている。
見学者センターの展示施設では、山本五十六を紹介する展示が大幅に拡大した。説明には「米国と戦争をするという、“個人的意見とはまさに正反対の任務”の遂行を強いられた」などと詳しく書かれている。アリゾナ記念館を運営する団体のポール・ハインツ教育部長は「山本五十六を理解している(米国の)人はマイナスの感情を持っていないと思う」としている。
展示施設は、戦争に至る国際情勢などを紹介する「戦争への道」と、真珠湾攻撃そのものを詳細に紹介する「攻撃」の2施設に分かれており、長岡側から提供される資料は「攻撃」の入り口付近に置かれる見込みという。
長岡市では「交流が進んでいる中で施設も拡充され、ホノルルの人にも理解してもらえる状況になった。今後も相互理解を進めていきたい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20111213-OYT8T00019.htm