米菓製造の阿部幸製菓(新潟県小千谷市、阿部俊幸社長)は若年層や女性が好む甘めの味付けをした柿の種の新商品を来春投入する。「ゆず胡椒(こしょう)」や「黒糖」など1袋で7種類の味が楽しめる「かきたねセブン」を販売し、市場を開拓する。発売に伴い、本社敷地内に第8工場を約1億円かけて新設。将来年間1億円を売り上げる商品に育てる考え。
かきたねセブンは個別包装の7種類の柿の種を1つの袋に入れて出す。7種類のうち普通の柿の種以外の6種類はすべて新しい味付けにする。ゆず胡椒や黒糖のほか、女性に香りが人気の「梅かつお」や、「きんぴらごぼう」などをそろえる予定。
生地は同じだが、7種類の最後の味付けは1つの生産ラインでできる設備を導入する。生地の味に負けないしっかりした味付けで手が汚れにくい点にもこだわる。調味料やパウダーで生地に味付けした表面をコーティングする新しい製法を取り入れる。
内容量は合計154グラム。希望小売価格は198円を想定している。年明け早々にサンプル出荷を開始し、来年3月の販売開始を目指す。商品化に向けて機械設備の導入や包装機械の試験を進めている。
同社の調査では、若年層はいろいろな味の柿の種を食べたいという声が多かった。同社製品の購買層の半分を占める女性は辛い物と甘い物を同時に食べたいニーズが目立つという。このため、かきたねセブンを開発・販売することにした。
外食事業などを含む阿部幸製菓の売上高は約55億円(2010年12月期)。米菓事業は約35億円で、このうち43%は大手スーパーのプライベートブランド(PB=自主企画)商品などの柿の種が占める。PB商品などの柿の種は約20種類ある。かきたねセブンは、若年層や女性を開拓する自社ブランドの新商品として、全国のスーパーなどに売り込む。