せっけん製造販売会社「悠香」(福岡県)が販売した「茶のしずく石(せっ)鹸(けん)」に含まれていた小麦由来成分によるアレルギー症状の被害が相次いだ問題で、アレルギーを発症した利用者が10月時点で471人に上ることが15日、厚生労働省のまとめで分かった。うち66人は救急受診や入院が必要となる重篤な症状で、一時意識不明になった例もあった。同社が厚労省に報告した。同社は商品の自主回収を進めており、厚労省は改めて注意を呼びかけている。
茶のしずく石鹸をめぐっては、呼吸困難や全身の腫れなどアレルギー症状を訴える利用者が相次いだため、同社が5月から自主回収中。同社によると、対象商品約4600万個のうち約150万個を回収し、未使用分はほぼ回収できたという。現在は小麦成分を取り除いた商品を販売している。
厚労省は昨年10月、製造販売業者に対し、都道府県を通じて、小麦由来成分を使った化粧品などの製品に注意事項を記載するよう求める通知を出している。また、今年9月にも同様の通知を出すなどして、注意喚起を行っていた。
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