[ カテゴリー:食育 ]

日本版「味覚の一週間」初開催 「味わい」表現が大切

味覚の秋にふさわしく、各地で「食」や「食育」に関連するイベントが目白押しだ。今年からはシェフやパティシエ、企業が協力し味覚の基本を子供たちに教える「味覚の一週間」(24~30日)も初めて開催。食への理解を勧めるにはまず、さまざまな味をじっくり味わい表現することが大切という。(村島有紀)

◆授業やアトリエ

「味覚の一週間」は、もともとフランスで始まった食育。「しょっぱい」「すっぱい」「にがい」「あまい」の基本の味に、「うまみ」を加えた5味を感じる味覚を鍛え、食の楽しみを伝える試みだ。

期間中は東京と京都を中心に小学校約30校に、シェフやパティシエら食の専門家ら約100人が出向き、「味覚の授業」を行う。協力シェフらの店舗では5つの味が融合されたオードブルやスイーツを食す「味覚の食卓」も実施する。

東京ガスは、都内25カ所の料理教室などで小学3~6年生を対象に「味覚の授業」と調理実習のセット「味覚のアトリエ」を開催。食したものをどう感じたかを表現し、相手に伝えることで食への理解を深める。

◆食文化の乱れ

フランスで「味覚の一週間」が始まったのは1990年。約20年かけて全国に広がり、現在では農業漁業省や国民教育省も協力し、シェフ約2千人が参加。お金のない学生に「本格的な料理を」と、期間中に低価格の特別メニューを提供するレストランもある。

日本でも、1人用の冷凍食品の増加や、どの国の料理か分からない総菜の販売など、食文化の乱れが問題になっている。このため、フランスと交流のあるシェフの三國清三(きよみ)さんや料理研究家の内坂芳美さんらが協力しスタート。事務局((電)03・3402・5616)は「食への理解を深めるには食べて感じたことを言葉に出して表現することも大切。国民的な食育週間として育てていきたい」。

◆親子体験型も

こうした中、東京都江東区の体験型遊戯施設「キッザニア東京」では12~18日、「食育フェア」が行われた。キッザニアは、昨年から農林水産省が推進する食料自給率向上に向けた国民運動「FOOD ACTION NIPPON」に参加。今秋初めて保護者に向けた講演会や親子で参加できるワークショップなどを企画した。

講演会では、ニチレイフーズの健康価値事業部ウェルネスグループの油原康子さんが「日本語は、パリパリやカリカリなど食感表現の多い言語。繊細な日本食を表すために広がったと思うが、現在は『うまい』とか『まずい』だけ。もっと多くの言葉を使って食を通じたコミュニケーションを図ってほしい」と呼びかけた。

ワークショップ「親子で作る朝ご飯」では、炭水化物やタンパク質、ビタミン、ミネラルのそれぞれの役割について解説。バランスの良い食事には何を加えたらいいのかなどを学び、ミックスベジタブルとチーズなどの入ったスクランブルエッグを作った。

母子で参加した千葉県船橋市の都築由美さん(40)は「子供は部活で朝早く起きるので、起きがけは食欲がないことが多い。色とりどりの食材を取ることの大切さを知り、積極的に朝ご飯を食べてくれたら」。小学5年の菜々美さん(10)も「栄養素の働きが分かって良かった」と話していた。

「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)は25日まで開催中。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000083-san-soci

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

コメントする

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp