12月に東映系で全国公開される映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」に主演する役所広司さんと俳優の五十嵐隼士さん、成島出監督が30日、映画のヒット祈願を兼ねて長岡市出身の五十六の母校、県立長岡高校(旧制長岡中)を訪問し、五十六の生きざまを表したという書「覚悟」を寄贈した。
役所さんらは校長室で中山道夫校長と生徒会役員ら生徒14人と対面。「覚悟」の書は映画のタイトルを書いた書道家、武田双雲氏の作品で、役所さんは生徒に「五十六さんは『覚悟』の人と聞いている。自分たちの覚悟は何か、語りあってほしい」と訴えた後、「今年は東日本大震災、原発の問題が起きた。復興に向け、覚悟を持ち一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。
五十六は旧制長岡中を明治34(1901)年3月に卒業。野球好きで、在学中は新潟、高田、長岡の旧制3中学校の対校戦の観戦記を書き、校内の学年対抗試合に出場したエピソードが残っている。
役所さんらと記念撮影した生徒会役員の長谷川宗子さん(16)は、「貴重な体験でした。山本先輩を本当に誇りに思います」と感激した様子で話した。
中山校長は「本校は今年が創立140周年で、節目の年に映画ができたことに縁を感じる。書は生徒の目に触れるところに飾りたい」と話していた。
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