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農業インターンシップ:田舎暮らしへ稲作学ぶ 東京のカップル、長岡の木沢に /新潟

◇初のインターン生、違った生き方模索
長岡市川口木沢地区の農業、平澤勝幸さん(61)所有の宿泊施設「木沢ハウス」で、県外の若者2人が今月4日から10月2日まで約1カ月間、農業インターンシップをしている。内閣府事業「農村六起プロジェクト」の一環で同地区では初のインターン生。主に稲作を学びながら、将来の田舎暮らしを目指して経験を積んでいる。【宮地佳那子】
2人は、浜松市出身の北村裕祐さん(33)と福井市出身の宗京(むねきょう)里奈さん(30)。ともに農業体験は初めて。2人は結婚を予定しており、自分たちで食べる分の農作物を作りながら副業で稼いで暮らすライフスタイルを目指している。
北村さんは大卒後、東京で証券会社に8年間勤務したが、金融業界が合わず退職。宗京さんも大卒後、東京でウェブ制作会社に5年間勤めたが、長時間労働や過剰な消費社会に疑問を感じて会社を辞めた。
その後2人は09年1月から今年6月、海外を旅した。パキスタンで水道も電気もない宿で暮らし、タンザニアではウニを取ったりする生活を続けた。北村さんは「好きなことをシンプルにすべきだ。自然が好きなので田舎で暮らしたい。やらずに後悔したくない」と感じた。宗京さんは「日本だと『こうあるべきだ』という意識が強い。会社員に戻ることにこだわらず、違った生き方があるのでは」と考えた。田舎暮らしを願うようになった2人は、インターネットで見つけた農業インターンシップに応募した。
現地では平澤さんから稲の収穫や、天日乾燥する「はさがけ」作業を教えてもらいながら、地元食材を使ったそば店「木沢里山食堂」の手伝いのほか、ピザを焼いて販売などをしている。残り期間はわずかだが、北村さんは「地元のおばちゃんに料理を習いたい」と話している。
平澤さんは「教えたら積極的に一生懸命やってくれる。地域の人も協力して教える体制が必要」と話す。10月にも若者3人が約1カ月間インターンに来る予定だ。
2人は終了後、東京で働きながら田舎暮らしのため貯蓄をするつもりだという。北村さんは「カフェやゲストハウスをしながら、多くの人にとって心地の良い空間を作るのが夢」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110930-00000182-mailo-l15

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