長岡市は17日、市立川口小学校と川口中学校の敷地内にある草の堆積(たいせき)場の空間放射線量が、同市の基準値(毎時0・3マイクロシーベルト)を超えたと発表した。福島第1原発事故の影響とみられ、市はブルーシートで覆い、表土は除去してドラム缶に保管。同日夜に保護者らに説明会を開いた。
測定は17日で、両校とも堆積場は敷地北側にある。校庭などで刈った草を置いており、地上から10センチの高さで測定したところ、川口小0・69マイクロシーベルト、川口中0・88マイクロシーベルトだった。国の基準値(同1マイクロシーベルト)は下回っていた。
7月末の新潟・福島豪雨で校庭にもあふれた水が草にたまり、濃度が高くなったとみられる。川口小の草の堆積場はやや低い場所にあるという。
県や市によると、群馬県上空を経由して十日町市などに降下した可能性が高いことから、長岡市南部の川口地域でも測定されたとみられる。
市は16日から全小中学校と保育園など185校・園で測定を始めており、10月初旬までにすべて終える予定。川口地域については、学校以外でも住民らから測定の要望があれば応じるとしている。
森民夫市長は「市民に安心してもらえるように対応したい」と話した。
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